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生まれ変わったレストラン嵐山 田村眞一さん(渡月橋専務)(1)

今年秋の全面オープンに向けてリニューアル工事を着々と進めている京都・嵐山の「レストラン嵐山」。昨年10月には売店建物の1―2階を改装し、2階で始めたバイキングも好評だ。いよいよ秋に向けた本格工事も始まり、新メニューもできあがりつつある。リニューアルの指揮をとる株式会社渡月橋執行役員専務の田村眞一さんに話を聞いた。

京都ならではの料理に手応え

―昨年10月、第1期工事として売店2階の食事スペースが京野菜やおばんざい、豆腐など京都にこだわったバイキング会場に生まれ変わりました。どのような感触をお持ちでしょうか。

バイキングの目玉は京都のおばんざい料理の数々と豆腐料理のバリエーションです。特に日清食品にお願いして作った「豆腐しゅうまい」は当初、日清食品から豆腐の含有率が7%程度でないとできないと言われましたが、研究と交渉の末、21%の含有率の豆腐しゅうまいができあがり、お客様からたいへんご好評をいただいています。

お漬物も「京つけもの 西利」を利用しているほか、ちりめん山椒やゆばご飯の素などバイキング会場で食していただいたものを売店でお買い求めいただけるので、これについても喜んでいただいています。

バイキング会場は多くのツアー客様にもご利用いただき、今度は知人を連れて自家用車で来るよ、というお声もたくさんいただいています。

レストラン嵐山田村眞一専務

リニューアルへの手応えを語る
田村専務

―以前、田村専務は旅行会社から「嵐山でしかも渡月橋のすぐ近く、大きな駐車場も持っているから立地は一流。しかし食事は団体の流し込みでバタバタしていて二流」だと言われたとおっしゃっていましたが、それは解決できたんですね。

11時30分と13時の二部制を敷いて、混雑を回避できるようになりました。原則は二部制ですがトロッコ列車で亀岡から嵐山や嵯峨駅に12時過ぎに到着された団体様のご到着は12時30分になります。保津川下りの団体様も同様で、乗船時間や当日の川の水量でご到着が変わってきます。こういった団体様には対応させていただいています。

料理に関してはお話したとおり、季節にこだわった京都ならではの料理をご提供していますので、現在のところクレームは一件もありません。

正直なところ以前は団体なんだから、ぎゅうぎゅう詰めで騒がしく、料理が冷たくても仕方がない、といったあきらめの気持ちがあったのは事実です。

しかし現在は会社関係の団体旅行も招待旅行、簡保旅行もありません。個人旅行の集合体のツアー旅行が主体になってきており、個人を満足させる内容でないとお越しいただけない時代になりました。今回は個人のお客様にもご満足いただくためのリニューアルです。

生まれ変わったレストラン嵐山 田村眞一さん(渡月橋専務)(2)に続く

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