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家族旅行の効用探る TIJ・ツーリズムサミット

ツーリズムサミット2010(日本ツーリズム産業団体連合会主催)が12月7日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで開かれ、作家で旅関連の著書も多い林望さんが「私と旅の方法」と題して基調講演を行った。

同サミットの今年のテーマは「家族とツーリズム」。林さんはイギリス滞在の体験などをもとに、「なにもせずに無目的に過ごすのがイギリス人のレクリエーション。家族旅行の目的は家族が一緒にいてなにもしない時間を取り戻すことです。家族で退屈することが大事で、それが家族の回復につながる」などと家族旅行の効用を説いた。

また、イギリス人の旅行の楽しみ方として、歴史的建造物を改修したホリデーハウスでの家族での滞在や、カナルボートをセカンドハウスとして所有し運河を移動しながらの旅行などを紹介していた。

旅行形態を左右する休暇制度の違いにも言及。「日本政府はずっと間違った政策をとってきました。ハッピーマンデーによる3連休化はお仕着せですし、地域ごとに休暇をずらすなんて愚かしい考えです。有給休暇を消化しなければ企業に罰則を与えるような方向に向かうべき」などと話した。

第2部では、東洋大学教授で日本国際観光学会会長の松園俊志さんが、ウェブアンケートなどをもとに家族旅行の効用を解説。子供のころから家族旅行を多く経験している人は家族旅行の経験がない人に比べ、情緒が養われる可能性があることなどを指摘していた。

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