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定量分析で観光が見える 近畿運輸局・マーケティング研修会

KKD(経験・勘・度胸)マーケティングから定量的なファクトの把握と分析によるマーケティングの必要性を説く研修会が10月12日、大阪市内で開かれた。近畿運輸局管内の自治体の観光行政担当者や観光関連団体職員ら約100人が出席した。

趣味嗜好から誘客策を編み出す

観光庁が推進する観光統計に関する研修で、観光庁の観光企画調整官・神山裕之さんが観光に関する各種調査について説明した。

現在、(1)宿泊旅行統計調査(2)旅行・観光消費動向調査(3)訪日外国人消費動向調査(4)観光地域経済調査(5)共通基準による都道府県観光入込客統計(6)東北地方における観光消費活動の経済効果に関する調査研究―の6つが観光庁の主導で行われている。このうち(4)は今年度からスタートした調査で、地域における観光経済の効果測定として導入されたものだ。

研修会で神山さんは、調査結果のアウトプットの手法について時間を割いた。

例えば(2)の調査では、今年度から調査対象者の旅行に対する意識や趣味について聴取し始めた。その結果、旅行に関心がないと回答した人の趣味は、男性がゲーム、女性が園芸という人の割合が高いことが分かった。逆に平均宿泊数が多いのは、観劇を趣味としている人が相対的に多いことも明らかになった。

こうした結果を踏まえて神山さんは「地域に観光客を誘致するマーケティング、地域活性化に資するデータはこうした調査からも読み取れます」と活用を促していた。

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