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観光立国推進と宿泊業の課題 デービッド・アトキンソンさん講演(2)

また、日本の弱点を「価格の多様性ができていない」。観光収入は五つ星ホテルの数と99.9%の相関関係があり、世界3300軒の五つ星ホテルのうち日本には28軒しかないことを問題視した。

「訪日外国人旅行者の65%は20―30代です。これは日本の宿泊費が安いからです。一方で40―60代は来ていません。彼らが満足する泊まるところがないからです」

さらに、日本のオモテナシについて「旅館ホテルで『骨董品を買いに行きたい』とスタッフに依頼した客がいました。スタッフは地図を渡しましたが、目当ての骨董品屋は定休日だった...するとその客は猛烈に批判します。これは、旅館ホテルのスタッフは宿泊の責任は負うが、あとは知らないというスタンスが原因です」とし、オモテナシを「自分目線でやるサービス」と両断。客のリクエストにきちんと応えるのが世界基準だとした。

そして、日本経済の73%はサービス業であるにもかかわらず、人件費は世界29位で先進国と言いづらい状況だと指摘。「ルームチャージを上げて、設備投資をし人材を育成する。女性が働く場所としてのニーズはあるはず」。宿を拠点に滞在する観光を定着させ、価格を上げる挑戦をすべきだと訴えた。

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