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信州ワインツーリズム 松本・安曇野は「工芸とワインの旅」/長野

13/05/07

日本4大ワイン産地の1つ、長野県。雄大な自然のこの地にはワインの清々しさがよく似合う。県はこの特徴を生かして「信州ワインツーリズム」と題してコースを企画。旅行商品造成につなげていきたい考えだ。

県は1月、県内4地域を重点地域に高品質のワインづくりを総合的に展開する「信州ワインバレー構想」を発表。ワインツーリズムはそれに呼応したもので、信州のワインと自然、文化の魅力を体感できる着地型旅行モデルコースを策定し、商品化を呼びかける。

重点地域「日本アルプスワインバレー」である松本・安曇野エリアはワイナリーと、アートの里である安曇野の地域性、松本の魅力を絡めて「工芸とワインの旅」を設定。この地ならではの特徴を前面に出したモデルコースとなっている。

コースの軸はもちろんワイナリー。松本市の山辺ワイナリーは地元産ブドウ100%のワインづくりを行い、レストランでの食事も評判を呼ぶ。安曇野市の安曇野ワイナリーはワインもさることながら北アルプスの眺望が魅力。同市のあづみアップルは地産地消のワインづくりを心掛け、リンゴのシードルも生産している。いずれも見学、試飲、買い物が可能だ。

信州ワイナリー

ワイナリーで試飲も

3ワイナリーでは、長野県原産地呼称管理委員会に県産ワインのブランドとして認定された製品を製造。高品質のワインと保証されている。

「工芸」もこのエリアの顔。安曇野には工芸作家の工房、美術館が点在する。あづみ野ガラス工房では吹きガラスや、ガラスを削る道具「リューター」で絵を器に彫り込む作品づくりなどが体験可能。多摩美術大学と連携して若手工芸作家の育成の場、安曇野アートの発信の場としての役割も担う。

松本では、中町を歩くと、手作り小物から家具まで数々の民芸品と出会う。松本民芸館では松本箪笥(たんす)や陶、磁器などのコレクションが充実。豊富な湧水など水資源を求めての散策など「松本城だけじゃない」松本の魅力も加え、コースに深みを出している。

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