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国宝松江城など「本物」前面に 島根県、東京で観光説明会

15/08/11

島根県はこのほど、東京・日本橋のビジョンセンター日本橋会議室で首都圏のメディアを対象にした観光説明会を開いた。説明会後にはレストランに場所を移し交流会を行った。

島根県では2013年から同様の説明会を東京で、年2回のペースで行っている。昨年、出雲大社で行われた60年に1度の大遷宮を首都圏にアピールしようと始められた説明会だが、大遷宮を契機に身近になった首都圏マーケットへのテコ入れを継続している。

今年は観光プロモーションのイメージキャラクターにEXILEのメンバーを起用するなど、さらなる島根ファンの獲得を目指す。

説明会の冒頭、島根県商工労働部の荒本弘美次長は「7月8日に松江城が国内で5城目となる国宝に指定されました」と紹介。16年春まで続く出雲大社の大遷宮と併せて島根観光の追い風となることに期待を示した。

今年の「ご縁の国しまね」観光プロモーションでは、国宝松江城や出雲大社、世界文化遺産の石見銀山、世界ジオパークの隠岐など「島根には本物がある。」を前面に強く来訪を訴える。

出雲エリア、石見エリア、隠岐エリアの3地域の説明では、担当者が見どころなどを紹介した。

このうち出雲エリアでは出雲大社の神職が案内する特別参拝企画が9月30日まで行われていること、隠岐では9月1日―11月30日まで「隠岐ジオ博」が開催されることなどが紹介された。

石見エリアの担当者からは「石見の本物」についてのプレゼンテーションがあった。

独特な赤瓦屋根の集落景観を作り出している「石州瓦」。石見神楽の大蛇などに使われる「石州半紙」は昨年、いくつかの地方の伝統和紙とともにユネスコ無形文化遺産に登録された。石州半紙は強さを特徴とする和紙で、石見神楽の大蛇の頭や胴体に使われ、激しく勇壮な大蛇の舞いを可能にしてきた。

石見銀山では600本ある坑道「間歩」でも最大の大久保間歩の公開が始まっている。照明のない坑内を懐中電灯で歩くガイドツアーで、往時の間歩や作業の環境を垣間見ることができる。

城下町津和野では7月15日―9月28日の間、「津和野百景図展」(津和野街郷土)が開かれている。150年前の「津和野百景図」が展示されるほか、百景図をもとに現在の津和野と150年前の津和野の移り変わりが体験できるまち歩きプランを提供している。

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