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福島県の観光復興を支援 滋賀県からツアーで送客

11/06/10

福島県観光を元気づけようと6月9日、「滋賀から福島へ」観光ツアー推進協議会が設立した。原発事故などの影響で風評被害に悩む福島県へツアーを造成、滋賀県内で募集し送客する。協議会には滋賀県の呼びかけで旅行業団体や経済団体のほか、福島県側からも観光関連団体が参画し、一過性でなく長期にわたる両県の交流促進を目指す。

協議会は、戦国武将の蒲生氏郷を通じて滋賀県と福島県・会津地方との縁が深く、関西広域連合で滋賀県のカウンターパートに福島県が選ばれていることから設立。観光産業の振興を通じて、福島県の震災復興の一助を担うとしている。6月15-18日に協議会メンバーで福島県内の観光地を視察し、現地関係者との意見交換を通じて受け入れ態勢などを確認。6月中にパンフレットを作成する。第一弾ツアーは7月中旬に募集開始を予定。事業費100万円は滋賀県が拠出する。

協議会会長には全国旅行業協会滋賀県支部の中川安之支部長が就き、ツアー造成など実務を担う企画委員会には全旅しがの井田克己社長、協同組合滋賀県旅行業協会の矢野明理事長らをメンバーに選んだ。中川会長は「1度だけのツアーではなく、長いスパンの事業になる。福島県との絆を細く長く紡いでいきたい。福島が元気になったら、ぜひ滋賀県にも来てもらえるようにしたい」と抱負を述べた。

総会に参加した福島県大阪事務所の鈴木敏夫所長は「現在、福島県の観光セクションは震災対策本部の業務に追われている。観光へ手が回らない状況下で、滋賀県の支援協力のお話は本当にありがたい」と話していた。

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