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GWはまずまず堅調、増税影響は軽微 旅行会社見通し

14/04/25

今年のゴールデンウイーク(GW)の旅行動向はまずまず堅調なようだ。旅行会社各社の見通しによると、JTBは旅行人数が前年から微減、楽天トラベルは国内旅行予約が増加。今年は消費増税、休暇が分断される曜日配列などプラス要因は少ないなかで、昨年から続く旅行需要の好調は継続中といえそうだ。

JTBのGW(4月25日―5月5日)の旅行動向見通しでは、総旅行人数は2243万6千人で対前年比3.8%減だが、それでも過去3番目に多い水準。国内、海外ともに減少となるなか、増税に伴う節税志向、円安傾向、曜日配列が影響し国内旅行への人気の集まりがみられる。

国内旅行は同3.6%減の2196万2千人。地域別にみると、あべのハルカス開業やUSJ人気、NHKドラマ「ごちそうさん」効果で大阪・関西方面への増加が見込まれる。瀬戸内海国立公園指定80周年や「瀬戸内しまのわ」、四国霊場開創1200年など話題豊富な中国・四国、「ななつ星」「おれんじ食堂」など観光列車が人気を集める九州も元気だ。

海外旅行は同11.4%減の47・4万人。連休が前後に分断される曜日配列で人気の欧州やハワイも減少に転じ、中国、韓国が引き続き低調なことも影響した。ただ、LCCなど航空座席供給量が増加した台湾のほか、グアムやサイパン、シンガポールなど短期間で旅行可能な方面は好調。

旅行平均費用は節税志向の高まりから、国内が同4.2%減の3万4400円に。しかしアンケートでは「支出を同程度に」が5割を超え、旅行支出をできるだけ減らしたくない意向もうかがえる。一方で、海外は現地ホテル代や燃油サーチャージの上昇で同8.1%増の24万9500円。

楽天トラベルの国内旅行の予約状況(4月26日―5月6日)は同5.7%増と好調。なかでも後半4連休は同14.7%増と予約が集中しており、同社では消費増税の影響は軽微とみている。

地域別には四国霊場の節目が話題の徳島県が同45.4%増と大躍進。昨年出雲大社の遷宮に沸いた島根県が21.3%増、箱根神社の神奈川県が同20.5%増で伸び率トップ3を形成しており、パワースポット人気は根強いようだ。

世代別で特徴的なのは20代が同30.7%増と元気なこと。スマートデバイスを使った予約は同59.8%増と顕著な伸びを示しており、ネット予約による若年層の旅行意欲向上がうかがえる。

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