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日本秘湯を守る会、創立40周年で記念式典(2) 温泉文化保全を

理念の共有と、本物志向の温泉ファンに支持され続けた集客で、バブル経済後も廃業する宿がほとんどない秘湯の会だが、会の40年の歴史は環境保全の闘いの歴史でもある。特に最近は、再生可能エネルギーとして再び地熱発電開発が進められようとしている厳しい現実もある。

こうしたことを背景に若手メンバーからは、危機感とともに使命感が語られた。

「源流に位置している会員宿も多い。宿に戻ってみて、改めて自然を守らなければいけないと強く思う」「自然を守り、温泉を守る。地熱開発に向けた力は強大だが、自分が反対の声をあげ動くことで開発を止められることも分かった」「里山と温泉文化はかけがえのない貴重なもの。これらの保全は使命だと思っている」。

会発足の発起人でもあった佐藤会長は講演で、「仲間づくりの40年だった」と振り返りながら「人は一人で生まれ、友人や家族を持ち、やがてまた一人に戻ります。一人になってしまった旅人をきちんと出迎えられる宿であり続けたい。人生に旅というきらりと光るステージを提供できる宿でありたい」などと話した。

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