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東北地方太平洋沖地震・ロビーに津波も全員が避難 茨城県大洗町・大洗ホテル

11/03/16

3月11日の地震で4メートルを超える津波に見舞われた茨城県大洗町。大洗漁港の堤防の外側の海沿いに建つ大洗ホテルには16日午後になっても電話は通じないが、ウェブサイトには、地震翌日の12日に旅館スタッフが書き込んだブログが掲載されている。

「とり急ぎの報告ですが」で始まるブログは、津波当日の対応や建物の被災状況などを伝えている。

(要旨)当日はチェックインしていた宿泊客や会議の客を大洗磯前神社へ避難誘導しました。お客様、従業員とも無事に避難しました。

1回目の津波で、ロビーは浸水。漁港方面の方へ海水が入り込み、海岸付近に停車していた車や漁船が流されました。その流された漁船の一艘がロビーのガラスを割りロビーへ。客室などは大丈夫です。

避難命令が出てからご来館いただいたお客様はお帰りいただき、車以外でご来館されたお客様は当館マイクロバスで一晩待機いただきました。このアイデアは新潟県中越沖地震を経験された浪花屋夕凪亭様(新潟県柏崎市)から以前に聞いたお話しが役に立ちました。
食料とお布団を運びました。お客様と握った塩むすびをいただきました。本当においしかったです。

ライフラインの復旧も遅れており、電話回線も混雑しております。

今後ご予約いただいているお客様へご連絡するのも難しい状況です。また、無理してご来館されても、当館で受け入れられる状況ではございません。直接ご予約いただいているお客様はキャンセルのご連絡は不要でございます。

帰宅して、ニュースで見た、あまりに恐ろしい光景が目に焼き付いています。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして少しでも多くの人が助かる事を心よりお祈り申し上げます。

当館は不幸中の幸いだったのかもしれません。すぐに営業を再開するのは困難でございますが、できる限り早く再開し、お客様をお迎えできますよう、スタッフ総出で頑張りたいと思います。

この困難を新たな出発の起点として、前を向いて進みたいと思います。

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