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泊食分離や母娘の旅 山代温泉・瑠璃光、新中経で宿づくり/石川

11/11/10

石川県山代温泉の瑠璃光(萬谷正幸社長)は今年で開業20周年を迎えた。この節目の年に、将来的な展望を見据えて新中期経営計画を策定。明確な目標とコンセプトを掲げながら、時代に適応した魅力ある宿づくりに取り組んでいる。

計画では、今後の旅館経営のあり方として、10年後は泊食分離や定点滞在型観光が主流となると予想し、時代に適した「新しい常識」の構築の必要性に言及。

その上で、販売面では2014の北陸新幹線金沢延伸に伴う首都圏や、インバウンド、MICEへの営業を強化するなどして年間宿泊客10万人の達成を目標に掲げた。商品展開では、女性をメーンターゲットにするほか団体需要も開拓。特に女性向けには30代後半―40代とシニア層の2つの年代に「母と娘の旅」を提案していく。

また、ニーズの多様化に対応するため、朝食ビュッフェや夕食ダイニングなど多機能の洋風宴会場や、老朽化した「月の棟」3階客室の整備にも取り組む。

グループ旅館である「葉渡莉」との差別化も重視し、同館はシックでシンプルかつクールな持ち味の旅館を目指す。おもてなしの面では健康、美容、記念日、地産地消、環境の5つをキーワードに宿づくりを展開する。

20周年を記念したキャンペーンも8月1日にスタート。来年4月30日まで、「20のしあわせ」と題した20種の特典・取り組みを用意した。キャンペーンを行うことで顧客満足だけでなく、従業員の満足、営業利益向上などのメリットを見込む。

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