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新潟県旅館組合青年部の今期は"酒" 「新潟清酒のおいしさ」伝える

12/06/15

新潟県旅館ホテル組合青年部(79人、高橋五輪夫部長=越後湯沢温泉・雪国の宿高半)はこのほど、十日町市の道の駅クロステンで2012年度総会を開いた。

高橋部長は前期を振り返り「昨年9月から3カ月間、秋の新潟観光キャンペーンで、朝ごはんプロジェクトを展開しました。先輩たちが新潟観光を発信するためのキャッチフレーズとして考えた、米、酒、魚(肴)を形にしたものです。青年部はこの流れに棹さして、さらに勢いをつけて活動していきましょう」と呼びかけた。

新潟県では2009年、新潟デスティネーションキャンペーン(DC)の開催を機に「うまさぎっしり新潟」のタイトルで観光キャンペーンを行っている。このキャンペーンのきっかけとなったのが、かつて新潟県青年部が新潟県から委託され、新潟観光をアピールするキャッチフレーズとして考えた「米、酒、魚(肴)の新潟」だった。

09年の新潟DCでは、温泉地での昼食滞在を狙い、新潟のおいしい米を前面に出したライスボウル(丼物)めぐりやスイーツめぐりを、新潟県青年部が中心となり全県下にリリース。以降、毎年秋の観光キャンペーンで継続してきた。

朝ごはんプロジェクトは、こうした取り組みの延長線上にある。新潟のおいしいコシヒカリをその土地の水で炊き、その土地で採れた食材でつくるおかずで食べてもらうと企画で、宿泊需要につなげる狙いもある。

昨年秋の朝ごはんプロジェクトには13の温泉地の115軒の旅館が参加。今年3月からは四季ごとにメニューを変えて通年で行われている。参加エリアは19地域、参加旅館も153軒へと増えている。

12年度、青年部は「米、酒、魚(肴)」の最後のキーワードである酒に取り組む。地域の酒蔵と連携し、「新潟清酒のおいしい」をそれぞれの宿から宿泊客に伝える。

高橋部長は新年度事業を説明するなかで「まず、酒の扱いを深く知るところから始めましょう。新潟清酒達人検定を多くの部員に受けてほしい」と呼びかけた。

新潟清酒達人検定は県内96の蔵元が加盟する新潟酒造組合が08年から実施している。青年部との連携事業として、今年は旅館ホテル事業者に限定した出張検定を県内3地域の10会場ですでに実施した。

総会ではセミナーとして全国で唯一の酒専門の県立研究機関「新潟県醸造試験場」の渡邊健一場長の講演も行われた。

このほか新潟県青年部では全旅連青年部との連携強化の一環で、観光連携委員会、ドリーム旅館プロジェクト委員会という同名の委員会を設置しているのも特徴。財務委員会の活動も活発で11年度、12年度の2年間で46の協賛業者から240万円の活動協賛金を得るなど、青年部活動を支えている。

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