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40周年で送客CPなど記念事業 富旅協協力会/富山

13/04/15

富山県旅行業協会協力会(濱田政利会長=延楽、131会員)は3月5日、黒部市・宇奈月温泉の宇奈月国際会館で第40回通常総会を開いた。

濱田会長は協力会が今年40周年を迎えることについて触れ「記念事業として協力会会員への重点送客キャンペーンを行うほか、障害を持たれた方を県民会館にご招待し記念イベントを行う」と話した。また耐震改修促進法や金融円滑化法案などについて説明し、旅館業を取り巻く環境下の厳しさを訴え、協力してこの難局を乗り越えようと呼びかけた。

次いで昨年、富山県旅行業協会会長に就任した早川祐一会長があいさつした。早川会長は「観光は21世紀のリーディングカンパニーと言われながら旅行会社の立ち位置が変わってきた。着地型旅行(地旅)を提案し、協力会の皆さんに少しでも多く送客したい」と語った。

また先日開いた臨時総会で「4月1日からの一般社団法人化により、これまでの全国旅行業協会富山県支部は一般社団法人富山県旅行業協会となり、協力会も新たなスタートとなる。厳しい環境下だが、ともに業界発展のために努力したい」と支援を求めた。

今年度事業については(1)設立40周年記念送客キャンペーンの実施(2)富山県の観光推進と県外エージェントとの情報交換(3)クーポン決済の期日指導(4)協力会会員施設研修の積極的な実施などを決めた。

この日明らかにされた2012年1―12月までの送客実績は35万975人で、地域別で最も多かったのが富山県の8万6823人。続いて石川県6万1175人、東京都2万4870人、長野県1万7338人、岐阜県1万5662人だった。

総会終了後は立山カルデラ砂防博物館の飯田肇学芸部長が「立山の雪―雪の壁から氷河まで」と題し記念講演を行った。

飯田学芸部長は「昨年、これまで日本にはなかったとされてきた氷河が立山で発見された」ことを報告し、立山連峰が氷河を抱く山としての魅力が加わることで氷河圏エコツアーの可能性や世界遺産登録、ジオパークの認定の可能性が出てきたと話した。

さらに「立山黒部アルペンルートの雪壁(雪の大谷)の高さは20年間の平均で16メートルだが、この高さは世界にはないものだ。この雪の壁を溶かすと深さ8メートルの湖になるほど」と雪の壁の貴重さを訴えていた。

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