12年2月10日号 伊豆特集

彩り華やかにシーズン到来 "日本一の早咲き"を観賞　熱海梅園・梅まつり 熱海温泉は「全国屈指の芸妓街」 伊東市は「日本一の椿園」　小室山つばき園 西伊豆町は「夕陽日本一」宣言 春の伊豆を彩る雛飾り　稲取温泉・修善寺温泉 噴煙と湯めぐり　熱川温泉 下田市は「日本一の花モニュメント」　花の風車で装飾 松崎町スローツーリズム　田んぼの花畑と桜の競演 地球活動を目前に望む　松崎町観光協会・ジオサイトクルーズ 松崎町が誇る日本一　「鏝絵」と「桜葉」 大室山の山焼き　伊東市で７００年続く風物詩

静岡県・伊豆の観光シーズンは早春の花から始まる。例年２月には熱海温泉や修善寺温泉の梅が見ごろを迎え、河津町や南伊豆町では早咲きの河津桜と菜の花が競演する。３月にかけて伊東温泉は椿まつりで賑わい、松崎町では田植え前の田んぼがお花畑花に変わる。やがて春の花は主役をソメイヨシノ、花ショウブ、アジサイへと譲る。この時期、伊豆に彩りを加えるイベントといえば、東伊豆町・稲取温泉の「雛のつるし飾りまつり」。日本三大つるし飾りに数えられる、華やかな風物詩だ。色とりどりのつるし飾りを施した旅館や飲食店も多い。西伊豆に目を転じれば、この時期を代表する色は夕陽のオレンジ。冬から早春にかけて、澄んだ大気がつくりだす夕陽が、海岸線に連なる景勝地に強烈な彩りをそえる。