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「加賀四湯」で誘客活動

08/05/25

これまで粟津、片山津、山代、山中の北陸4温泉は加賀温泉郷として表現されてきた。実際にそれぞれの温泉地が個別で誘客活動を行い、どちらかといえば各温泉地で競い合う風潮だった。

ところが今回、石川県が助成して行う加賀回廊キャンペーンで「加賀四湯」を前面に出したイベントを開催することになった。小紙もキャンペーンに呼応して特集を組んだ(08年5月25日号8―11面)わけだが、「加賀四湯」という表現はわかりやすく、4つの温泉が一緒になって頑張っているというイメージにもつながる。

実際に加賀温泉郷、ではどれだけの数の温泉があるのかわからないし、次につながるものが連想しにくい。しかし、「四湯」であれば4つの温泉であるのは明白だし、どの温泉が4湯なのか数えてみたくもなる。大分県の別府温泉が「別府八湯」としてアピールを始めて地域の活性化につながった例もあるのだし、先例を学びつつ、独自の「加賀四湯」方式を構築して取り組んでほしい。

山中温泉の渓谷、片山津温泉の水辺、山代温泉と粟津温泉の市街地観光、といったそれぞれの個性を認め合いながら共同でPRにつとめたら、これほど強いものはない。

今回のキャンペーンは能登半島の「能登ふるさと博」とともに7月から10月まで能登半島地震における復興に向けた活性化支援、平成26年度末の北陸新幹線(長野―金沢間)開通による首都圏からの観光客誘致を目的に行われる。

「加賀四湯」。この表現を今回限りではなく、継続して使っていくことが4温泉の活性化につながる―。

(トラベルニュースat 08年5月25日号)

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