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観光業の仕事に誇りを

11/10/13

たいした営業の実績もないのに口八丁で観光業界を渡り歩き、職に困らない。本性がわかった段階で、次の職場へ―。以前、我々の業界ではこういった人が少なからずいたものだ。まじめにコツコツと地道な仕事をする人よりも、口八丁の人の方が重宝がられる、といった業界であるのかもしれないが、他業界からすると、観光業界の営業マンはいい加減な人が多いと思われ、業界自体も見下げられてしまう。

また聞くところによると、旅行会社も「年会費をいただくと送客手数料はいらない」といったセールスを行ったり、手数料を「高下駄」でとっているところがあるらしい。

このような実体を消費者に見抜かれてインターネット上で「旅行会社で旅行をすると多めにお金をとられるから、直申し込みで旅行しましょう」といった書き込みがなされているという。これでは消費者から旅行会社は信用されなくなってしまう。

観光業界の地位向上は以前から叫ばれてきた。ようやく国も3年前に観光庁を発足させて、観光を国策として位置づけ、観光の重要性を認識したのだから、観光業に身を置くものは、そういった自覚を持ちたいものだ。一部の旅行会社の悪質ともとれる動きが業界全体の地位を下げてしまうことを再確認し、誇りを持って仕事をしたい。

(トラベルニュースat 11年10月10日号)

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