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誇りば持とう青年部 全旅連青年部が総会(2)

総会には新旧ブロック長や県部長、出向者ら200人以上が出席した。例年、空席も見られる会場は、最後尾まで並べられた椅子・テーブルが埋め尽くされる盛況なスタートとなった。

井上体制スタート 全国大会は島根で開催

冒頭、この日で退任する永山部長は「この2年間で47都道府県を回りました。それは皆さんと出会い、伝えたいことがあったからです。『今を正しく生き、新しい時代を築く、Yes We Can』と。一番嬉しかったのは、この2年間で出会った人たちから、悩みの相談など電話やメールをたくさんもらったことです。皆さんとつながっていることを実感しています。これからも助け助けられの関係を続けていきましょう。そして一生の仲間として、一緒に業界を支えたい。とことん勉強し、真の経営者を目指しましょう」と話した。

一方、壇上の新旧執行部が交代した後にあいさつした井上新部長は「たかが青年部、されど青年部です。この10年、私が連続して旅館を黒字経営できたのは青年部のお陰です。諸先輩や同志から教えていただいたことをやってきた結果です。誇りば持とうや青年部。危機意識がない人は消えてしまう時代です。2年間、皆さんと5つの意識(目的意識、価値意識、問題意識、危機意識、当事者意識)を共有しながら活動していきたい」と抱負を述べた。

また、ここしばらく立候補制とコンペティションで開催場所を決めていた全国大会について、10年に島根県で行うことを発表した。島根県は前回全国大会の立候補県。決定プロセスを取り除き予め開催地を決定することで、開催県の負担を軽減できるほか、青年部本来の事業活動に集中する狙いがある。

来賓からは佐藤信幸・全旅連会長が、決着したNHK受信料問題について説明しながら「地デジへの移行を見据えながら、引き続きBBC方式の採用を働きかけていきます」と理解と支援を求めたほか、小原健史・第9代青年部長が「果たして今は不況でしょうか。すぐまわりを見渡せば成功者がいるのではないでしょうか。思いがあれば絶対やれます。遠くの北極星を見ながら、駆け上ってください」と激励した。

7委、1会議に150人出向

今回の総会では出席者の多さだけでなく、本部活動への出向者の多さが注目を集めた。井上体制では青年部は総務、財務、広報、組織マネジメント、宿レシピ、観光まちづくり探求、宿の地位向上の7委員会と政策会議の7委プラス1会義で活動するが、すでに150人が出向を決めている。

例年であれば100人から120人程度のスタートだから、多さが際立っている。世界的な不況期に、これだけ多くの出向者があることについて幾人かに話を聞くと「危機意識の高まりと青年部への期待の現れ」「永山・前部長が全県を訪問したことや、事業が評価された」「情報交換サイト『Yadomo』の開設で、青年部や青年部の活動が知られるようになった」などの声が聞かれた。

(トラベルニュースat 09年5月10日号)

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