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2012年の観光を占う 7氏の「観字」検定(3)

漢検と同じ「絆」を選んだ橋爪紳也さん。絆の意義を再確認した11年に続き、12年も「震災からの復興を本格化するべく、引き続き大切にする必要がある」と指摘する。その絆は、無限に広がる。橋爪さんは「海外と日本、地域と地域、人と人とのつながり」とし、網の目のように世界がつながる絆を想定しているように思える。

経営を再考し、時間の提案を

東日本大震災と原発事故は、自分たちの暮らしそのものライフスタイルを見直すきっかけにもなった。

久保田美穂子さんはそれを「時(とき)」という1字で表した。「大震災を経て、人の持てる時間は有限だという認識が高まった。時は均質ではない」。だからこそ、と久保田さんは力を込めて続ける。「生きていることを歓び、共感できる"時"の提案が鍵になる」。観光業界だからこそできるスタイルの提案ができるはずだ。

昨年は、東日本大震災以外にも和歌山、奈良、三重県では台風12号による記録的な豪雨災害が起こるなど、国内外で災いが相次いだ。

 山田桂一郎さんは「再」を挙げた。「大きな災害が続いた翌年なので再興・再起・再建・再現・再生・再度・再出発・・・」がキーワードになると予測。その中でも「そして、お客様と何度でも笑顔で再会したいものです。そのためにも経営の再考を」と、業界人へリ・スタートを促す。

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