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全旅連青年部・部長対談(3) 「ひとクス運動」で明るさ

―山口さんは震災をどのように受け止めましたか。

山口 私の地元は山形県です。震災後、2カ月ほどは地元や被災地から離れられませんでした。直接の被災地ではありませんが、支援する立場で被災地の間近にいました。当時、全国の旅館の仲間から多くの支援を頂戴しました。この時ほど仲間の大切さ、ありがたさを感じたことはありません。当初、青年部は全国組織としての支援活動はできませんでしたが、個々のメンバーや県単位ではずいぶん多くの支援や復興ツアーなどを企画していただきました。そうしたなか、進まぬ復旧復興が、東北の青年部員に、これから自分たちの商売はどうなるんだろうという不安を広げていました。自分たち地元の青年部としても何かできないかとたどり着いたのが新潟県旅館組合の野澤理事長でした。中越地震、中越沖地震と2度の震災の経験を青年部員の前で話してもらえませんかとお願いし快諾していただきました。仙台で東北6県の青年部員に集まってもらい勉強会を開きました。震災後にどのようなビジョンを持つべきかまで突っ込んだ話をしていただきました。講演終了後、野澤さんは質問攻めでした。とてもありがたかったです。

山口次期部長

山口次期部長

横山 野澤・新潟県理事長には青年部の総会でも震災をテーマに講演をしていただきました。大きな勇気を与えていただきました。

―震災対応の中で、当初描いていたワクワクする活動はできましたか。

横山 まずは青年部のムードを明るくしたいと思い、副部長に「ひとクス運動」をお願いしました。

山口 これが一番難しい。

横山 執行部を代表して都道府県青年部の総会であいさつするときにクスっと笑わせて、その場の空気を和らげるプロジェクトです。被災県については青年部の年会費の免除を早い段階で決め、お知らせできたこともよかったのかなと思いますが、東北も6県すべてが昨年度も総会を開いていただきました。震災ということもあり青年部本部に対する要望がとても多く、期待の強さを感じました。

山口 年会費免除は非常に重要な配慮だったと思います。金額の問題以上に、全旅連青年部は自分たちのことを考えていてくれているということが伝わってきました。青年部への期待を高めたと思いますね。ただし、横山部長から総会では「ひとクス運動」を言われたときは困りました。私は面白いことを喋るのがすごく苦手なんです。自分なりに面白い話の勉強をしなければいけないと頑張ってあいさつしました。

―滑らない「ひとクス」ネタを教えてください。

山口 ないんです。たぶん、ことごとくウケていないところがウケているような気がします。笑わそうと何か喋って「あ、ウケないですね」といって笑ってもらうことが多い気がします(笑)。

―横山さんの鉄板ネタをお願いします。

横山 いつも、その場で話を変えているんですが、1つ思い出しました。田村副部長の話ですが...(ピー)。

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