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ムスリムを呼び込め(3) 品質重視でハラル対応

食事以外の習慣について、1日5回の祈祷やラマダン(断食月)、偶像崇拝の禁止を留意点として挙げた。

難しく考えず 情報開示の徹底を

池内さんは「祈祷の前には必ず身体を清められます。ホテルに礼拝所を設ける場合は、洗面所の近くが望ましい。メッカの方角を示したキブラも必ず用意します。ラマダンは、旅行中は免除してもいいことになっていますが、お食事の有無を必ず聞くようにしています」。

ホテルグランヴィア京都

ホテルグランヴィア京都内に
設けられた礼拝所

ムスリムの受け入れでもっとも重視されるハラル=食事については、イスラム法(シャーリア)で合法でなければならない。ハラルと逆のハラムの代表格は豚肉。不浄なものとしてもっとも忌み嫌う。酒もダメだ。「ただ」と池内さん。「難しく考えるのではなく、野菜や穀物など健康的で清潔、安全、高品質、高栄養価の食べ物がハラルです」。シャーリア法と言われる手法で処理された牛肉や鶏肉は食べてもよい。

ホテルグランヴィア京都

ハラルメニュー

同ホテルでは、マレーシアのハラル認証基準をベースに、専用の食器や什器、食材保管を徹底している。

池内さんは「ハラル対応の旅館ホテルが増えると、旅先に日本が選ばれることにつながります。できること、情報開示を徹底し、ムスリムの方を誘致しましょう」。

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