業界を変革する“起爆剤” 旅行産業経営塾、初めて大阪で通年の開講
2025年度第14期「旅行産業経営塾」(原優二塾長=風の旅行社)の入塾式が5月17日、大阪市北区のうめだMホールで行われた。同塾が大阪で通年開講するのは初めて。今期の塾生42人らが参加した。
旅行産業経営塾は、全日空ワールド副社長(当時)だった故山田學さんを中核に1999年に創設。これまでは東京都内で13期にわたって開講し旅行・観光産業に約500人の塾生を輩出してきた。卒塾生はOB会を立ち上げ、塾の運営をボランティアで担っている。
自身も1期生として学んだ原塾長は、入塾式のあいさつで「答え、ノウハウを教える塾ではありません。物の見方、考え方を皆で学んでいく塾です。旅行産業はコロナ禍を経て根本的な変革が求められています。それを考えていく塾です」と心構えを説いた。
また、日本人の旅行者数に対してパッケージツアーの比率が2・6%と10年間で10分の1にまで縮小したことや、訪日外国人観光客数が大きく伸長する中で既存の旅行会社がインバウンド市場にコミットする率が2―3%にとどまっている現状を示し「会社や役職、年齢に関係なく、個人の資格で参加者同士が積極的に交流し、この塾での学びを一生の宝にしてほしい。自立して自律する気概をもってください」と呼びかけた。

「塾での学びを一生の宝にしてほしい」
と呼びかけた原塾長
来賓のKNT―CTホールディングスの田中将史取締役は「会社の境目を越えたネットワークを築いて、皆さんが旅行産業を変革する起爆剤になってください」などとエールをおくった。
続いて入塾生が1人ずつ「旅行業界を10年後に人気ナンバーワンの業界に押し上げたい」「旅行業界の価値について塾生の皆さんと徹底的に議論したい」などと決意表明を行った。
記念講演として、前京都市長の門川大作さんは「文化と経済、そして観光の融合」と題して、京都市の文化・観光施策のねらいと実践、観光産業への期待を口にした。
その中で門川さんは…
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