観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

おすすめ「にいがた朝ごはん」(1) 湯田上・岩室・咲花

湯田上温泉「越の梅味噌」

湯田上温泉で朝ごはんに参加しているのは4軒。朝食の共通メニューは、地元の特産品から作った「越の梅味噌」。

種が小さくて果肉が厚い、皮がやわらかく加工に適した越乃梅に、地元産の味噌を合わせた。地元で育った越乃梅と、コシヒカリ100%の米糀、県内産の大豆を使った味噌から旨味のある梅味噌に仕上がった。

梅味噌で使用した梅は、女将たちが収穫した。「梅味噌」は、青梅を煮こぼし、種を取って砂糖と味噌を加えて煮詰めた後、さらに梅と味噌を混ぜ合わせた。

朝ごはんプロジェクトでは朝食の提供だけでなく、加工食品としての商品化も行っている。越の梅味噌は「にいがたごはんの素 越の梅味噌」として販売されているほか、姉妹商品として開発した「越の梅ドレッシング」「越の梅醤油」もお土産として人気を集めている。

越の梅味噌

女将が開発

岩室温泉「大根からし巻」

岩室温泉の朝ごはんには7軒が取り組んでいる。「キラリと光る一品を」と決めたのが、西浦地方の郷土料理で地元では知らない人がいないと言われる「大根からし巻」。干した大根にからしを巻いて寝かせ味つけしたもので、昔は田んぼ仕事の昼食になくてはなかったものを、朝食のおかずにアレンジした。

大根は機械で乾燥させるが、それ以外は昔ながらの手づくり。この道数十年の熟練スタッフが丁寧につくるから、いい味に仕上がる。

「絶妙な干し加減の大根の歯ごたえ、そして甘じょっぱい中にもツーンと鼻に抜ける刺激的な辛さは地元のコシヒカリとの相性が抜群」だそうだ。

大根からし巻

コシヒカリと相性抜群

咲花温泉「名産蓮根のわっぱさみ」

咲花温泉の朝ごはんに参加しているのは7軒。郷土料理の試食会から選りすぐった逸品を秋の朝食として出す。

五泉三美人と呼ばれる特産の里芋、蓮根、ネギから蓮根を取り上げ「名産蓮根のわっぱさみ」を開発した。本来の伝統食わっぱさみは、一本ものの大根を縦に割り、そのなかに赤唐辛子を入れてすり下ろし、醤油やみりんなどで味付けしながら炒める料理。大根を「割って」、赤唐辛子を「はさむ」が「わっぱさみ」の語源とされる。

蓮根のわっぱさみでは、蓮根を多めに使う。蓮根と大根の2つの根菜に、唐辛子から出るキリッとした辛さが食欲をそそる。

「おかず感」を出すために他の旬の食材を多めに入れたり、味も濃いめにしたりと旅館ごとに工夫している。

名産蓮根のわっぱさみ

辛さが食欲をそそる

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