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百種百様の鮭料理と伝統漁法/村上

多様な漁法が伝える地域の歴史

村上では、魚といえば鮭のことを指し、鮭の料理は100種類を超える。市民1人当たりの鮭消費量はもちろん日本一。市内の食事処や旅館ホテルで様々な鮭料理が楽しめる。100種類もの鮭料理が楽しめるのは村上だけ。

鮭が遡上するのは市内の川。10月から12月にかけて三面川と大川で鮭の伝統漁法が見学できる。三面川で見られるのは、遡上してくる鮭の一括採補と「居繰り網漁」。

一括採補は鮭の増殖を目的にしたもので、川幅いっぱいに「ウライ」と呼ばれる柵を設け、2カ所だけ開けた「落し柵」と呼ばれる密柵で鮭を捕らえる。捕獲した鮭からは採卵し、人工ふ化増殖を行う。

居繰り網漁は、ウライより下流で行われる伝統漁法。2人ずつ乗った2艘の船が、川下に向かって八の字で下りながら、遡上してくる鮭を網で捕らえる。

大川では「コド漁」が行われる。川底に杭を打ち、竹や杉の皮、ヨシ、柳などを取り付けてコドと呼ばれる箱状にし、そこで休憩したり隠れたりする鮭を上からのぞきこみ、鉤で引っかけて捕まえる。鮭の習性を利用した、全国でもここにしかない漁法で、11月からの最盛期には大川の河口がコドで埋め尽くされる。

コド漁

大川で行われている
「コド漁」

市内のサーモンパークには鮭の博物館「イヨボヤ会館」があり、鮭の生態系や伝統漁法を展示している。地下の三面川鮭観察自然館では、遡上する鮭の群雄が見学できる。

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