世界が認める温泉リゾート　富士山の眺望も魅力

14/06/30

元箱根、大涌谷、仙石原から絶景　東京近郊の避暑地

箱根町の年間の入込客が３年ぶりに２千万人を超えた。日帰り客と宿泊客を合わせ、２０１３年に箱根を訪れた観光客は２０８５万人となり、東日本大震災前の水準に戻った。なかでも円安やビザの緩和で東南アジアからの旅行者が増えたことで、海外からの宿泊者数は前年を80％も上回る過去最高の16万８千人にのぼった。日本を代表する温泉リゾート箱根は国際観光地として知名度アップと進化を続けている。

昨年、富士山が世界文化遺産に登録された。富士山があるのは山梨と静岡の両県だが、富士山の景色となると箱根も有数だ。おそらく世界で最も知られた富士山の景色の一つは、元箱根から芦ノ湖越しに見る富士山だろう。富士山が湖水と山々の緑の中で、ひときわ目立つ赤い鳥居と１枚の写真に納まる風景を確かめに箱根を訪れる海外からの旅行者も多い。大涌谷からのロープウェイ越しの富士山、仙石原温泉の露天風呂からの富士山など、箱根には富士山の眺望ポイントがたくさんある。

湖水と緑の中で一際目立つ赤い鳥居。
世界で最も知られた富士山の眺めだ

箱根湯本温泉から最も標高の高い仙石原温泉まで、箱根17湯とも20湯とも数えられる箱根温泉。箱根温泉の夏は、６月中旬から見ごろを迎えるあじさい電車の運行で幕を開ける。そして、夏休みは多くのファミリーで賑わう。登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、遊覧船と充実する周遊ルート。ハイキングや登山道、多種多様な温泉施設、集積する美術館に博物館と滞在を飽きさせない。