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世界が注目、上高地を歩く(1) 目立つ外国人ハイカーの姿

開山祭の野外ピクニックで実感

標高1500メートル。上高地は、国道158号線から釜トンネルを抜け、大正池から最奥部の横尾まで梓川沿いに続く約10キロ、最大幅1キロの渓谷を指す。全行程ほぼ平坦で、よく整備された遊歩道はウォーキングやトレッキングにぴったり。ここから先は、登山の拠点となる涸沢から穂高連峰へと、登山者の領域へとつながっている。

日本を代表する山岳高原リゾート、上高地の自然景観は同じでも、この5年で訪れる人は大きく変わった。とにかく外国人旅行者が目立つ。まさに、世界水準の山岳高原としてアジアから世界から注目を集めていることを実感する。

山岳観光地としての上高地の観光シーズンは毎年同じ日付、4月27日の上高地開山祭で始まる。今年も昨年と同規模の3500人が訪れ、河童橋のたもとでアルプホルンの演奏を楽しんだり、神事を見守り山の安全を祈願した。

上高地

4月末、開山祭当時の上高地。雪をいただく穂高連峰をバックに梓川が悠々と流れる。
日本を代表する山岳高原リゾートが誇る景観の1つだ

毎年恒例の行事で今回が49回目の開山祭だが、今年は普段とは違うところもあった。台湾やヨーロッパからの旅行者も目立つなか、上高地観光旅館組合の奥原宰組合長が、日本語だけでなく初めて英語で「心を合わせて開山をお祝いしたい」などとあいさつしたことだ。式典には、今年が旧安曇村(松本市)との姉妹村提携45周年となるスイス・グリンデルワルド村から村長をはじめ26人も出席し、国際色の豊かな開山祭となった。

開山祭の楽しみの1つに、神事終了後の野外ピクニックがある。参加費を支払うと焼き鳥、中華まんじゅう、やきそば、ジュースなどの食券に引き換えられ、小梨平周辺で野宴となる。神事に使用されたお神酒も酒樽からふるまわれ、ご機嫌な様子の参加者も多い。

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