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【出雲】11月に神集う出雲大社 雲南は「ヤマタノオロチ」

全国の神が集結「神在祭」

島根県・出雲大社の11月は、全国の八百万の神々が集う月。全国の神々が大社の御祭神、大国主大神のもとで諸々のご縁を議論する「神議り(かみはかり)」が行われ、出雲地方は神聖なムードに包まれる。

旧暦の10月である11月は、一般的には神無月と呼ばれるが、出雲地方では神々が集まるため「神在月(かみありつき)」と呼ばれる。「神議り」の邪魔をしないため、この時期を「お忌みさん」と呼んで、謹んで静かに暮らす風習が残る。

出雲大社では5日に、稲佐浜から神楽殿で「神迎神事」で神々をお出迎え。6、10、12日に「神在祭」を行い、神々が集う中で国家の安泰や人々の幸せを祈る。10日は「結縁大祭」も行い、最終日の12日の「神等去出祭(からさでさい)」で神々は各地へ帰っていく。

出雲大社は現在、「平成の御遷宮」として、1953年以来約60年ぶりとなる本殿の修造工事の真っ最中。現在は本殿を覆う大屋根の檜皮(ひわだ)葺きが行われている。

この貴重な作業風景は、先般の4月29日―5月8日に続いて、8月5―21日の大屋根特別拝観で公開される。64万枚、1メートル超もの檜皮が職人によって葺かれる様子を間近で眺められる、またとない機会だ。

拝観料は無料で、写真撮影と軽装は禁止。

オロチとスサノオの伝説を雲南で巡る

島根県雲南市は、古代の神話「ヤマタノオロチ」伝説の伝承地。伝説ゆかりの地をめぐる観光タクシープランが実施されており、地元ドライバーの案内で神話の息吹を体感できる。

2時間と6時間の2コースがあり、発着地はJR木次駅が基本。ヤマタノオロチの住処とされる天ヶ淵や、オロチを退治したスサノオが宮を建てた須我神社など伝説が息づく雲南の歴史と自然のスポットをめぐる。

料金は2時間8千円から、6時間2万2500円から。発着地が出雲空港、JR出雲市駅の場合は別途5600円が必要。

問い合わせは、吉田ふるさと村 電話0854―74―0500。

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