観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

山陰は施設も話題満載 旬の情報をまとめて

小型船で行く大迫力の浦富 山陰松島遊覧

山陰海岸ジオパークの絶景を楽しむのに欠かせないのが、山陰松島遊覧が運航する鳥取県・浦富海岸名物「島めぐり遊覧船」。海岸沿いの島々が織り成す自然の造形美が、大迫力で眼前に迫る。

なかでも小型船「うらどめ号」が昨年の登場以来、人気を集めている。山陰海岸ジオパークの中でも景勝地として知られる浦富海岸の島々の間を、遊覧船では通れない狭い水路まで縫うように走る。洞門や洞窟、入り江まで入り込み、高さ70メートルの断崖を真下から眺められるのは小型船ならでは。箱めがねで海中観察も楽しめ、自然の迫力に圧倒され続ける50分間の冒険クルージングだ。

運航期間は4―10月で、9―16時の間、1時間おきに出港。定員は12人。料金は大人2100円、子ども1500円。

山陰松島遊覧

小型船で海中観察も

らっきょうをラー油で食す 砂丘会館

土産品に食事にと次々に新商品を登場させている、鳥取砂丘近くのドライブイン「砂丘会館」。砂丘観光の立ち寄り施設として、存在感を放ち続けている。

今注目は、昨年秋に販売を始めた「食べるラー油砂丘らっきょう」。砂丘特産のらっきょうをラー油と絡めた新感覚の味わいは、らっきょうのシャキシャキ感を残しながら特有のくさみを軽減し、苦手な人でも食べやすく仕上げている。1個650円。

砂丘会館

ラー油とらっきょうの意外な調和

食事にこだわり「湯食健身」 万翆楼

鳥取県・三朝温泉が推進する「現代湯治」で、各旅館も独自プランを設定。万翆楼では温泉入浴に加え、食事にこだわったプラン「湯食健身(ゆしょくけんしん)」で健康増進を提案している。

県内旅館初の「鳥取県健康づくり応援施設」に認知されている同館では、「ストレスフリーの健康づくり」をコンセプトに同プランを企画。特に食事はカロリーや塩分調節を意識し、長芋そうめんをはじめ、地元野菜を中心にヘルシーなメニューを揃えた。献立を見ながら食事でき、連泊することでバランスよく栄養を取ることができる。

利用は3泊以上。1泊2食1万500円からで、1人から利用可能。2人以上利用の保養・リゾートプランは同2万7400円で、1泊から。

大衆演劇で震災復興支援 皆生つるや

鳥取県・皆生温泉の「皆生つるや」は4月27日、大衆演劇界から竜小太郎さんを招き、「男形・女形早変わり舞踊・歌謡ショー」を開いた。

当初、特別記念公演として企画していたが、3月の東日本大震災の発生を受け、「震災復興チャリティー公演」と趣旨を変更。収益の一部を義援金として被災地に送った。

ショーは、女形の美しさに定評がある竜さんの魅力が存分に歌に踊りに魅力を存分に披露した。

レストランをリニューアル ホテル一畑

松江市のホテル一畑では3月18日、館内のレストランを全面改装し「カメーリア」としてオープンさせた。以前の和、洋食堂が1つになった広々とした空間の中、宍道湖や日本庭園を眺めながらゆったりと食事やティータイムが楽しめる。

朝食はしじみ汁など地元の味をはじめ20種以上の料理が並ぶバイキングで、昼食、カフェのほか、夕食はカウンターでの鉄板焼料理や会席、洋食コースなど多様なニーズに応える。

約160人まで収容。最大12人まで利用できる和・洋個室3室も備えており、記念日の利用を勧めている。

ホテル一畑

広々とした空間で食事を

名前も館内も改め”新化” 松乃湯

島根県・玉造温泉の「松乃湯」は昨年11月にリニューアルオープン。客室をはじめ館内を改装したほか、従来の「松の湯」から名を改めるなど"新化"したスタイルで宿泊客を出迎える。

客室は5、6階のそれぞれ8室をバリアフリーに改装。加えて6階には露天風呂付き特別室を1室設けた。従来の客室2室分の広さで、洋と和を融合。マッサージチェアも設置し、ゆとりと癒しの空間を演出している。

1階には、タイ式マッサージが受けられるリラックスルーム「湯姫」や、玄関先に休憩用のあずま屋が完成。今後は6月ごろにロビーや食事処も生まれ変わる予定になっている。

松乃湯

ゆとりと癒しの特別室

社員が熱演、本格安来節 白石家

これぞ地元密着―。島根県・玉造温泉の「白石家」では、同館社員一座による「安来節民謡ショー」が楽しめる。旅館スタッフ自らが披露する郷土芸能は、旅の醍醐味である地元の人とのふれあいと宿への親しみを実感させる。

白石家社員一座は長年の歴史を有し、これまで団体客にのみ披露していたが、4月1日から1階ロビーで一般客にも毎晩披露することに。

特筆すべきは、一座の実力だ。毎年行われる安来節の全国大会で、歌い手と三味線担当は優勝、踊り子は入賞経験があるなど本格派が揃う。つやのある歌声と軽妙なドジョウすくい―。20時20分からの30分間、社員の熱演が笑いと感動を呼ぶ。

白石家

熱演に笑いと感動「安来節ショー」

夏は花菖蒲と涼風庭園 由志園

島根県松江市大根島のぼたんと高麗人参の里「由志園」は、山陰随一の規模を誇る回遊式日本庭園が四季折々の表情を見せてくれる。花菖蒲、「涼風庭園」と続く夏の風情も見逃せない。

6月1―30日は「花菖蒲まつり」。池泉を彩る花菖蒲の散策路を庭師の案内で歩くことができ、紫と白のグラデーションが心を癒してくれる。6月11、17―19日の夜間、ライトアップされた花菖蒲の群生も見ごたえ十分。

7月1日―8月31日に登場予定の「涼風庭園」は、20メートルにわたりドライミストを噴霧。ミストにより体感温度が下がり、夏の暑さがほんのり和らぐ。無料貸し出しの京和傘の日傘をさせば、風情と涼は一層際立つ。

由志園

ミストが涼を運ぶ

レストラン改装でパワーアップ とっとり花回廊

鳥取県南部町にある県立フラワーパーク「とっとり花回廊」内にあるレストラン「花かいろう」が、2月から地元の食材を使った和食中心のメニューに一新し、リニューアルオープンした。

レストランはとっとり花回廊の直営で、南部町産米や園内で汲み上げた地下水のほか、鮮魚、野菜、肉など鳥取県の素材にこだわったメニュー。「花回廊松花堂」(1600円)は境港直送の海産物と地元で採れた旬野菜を詰め込んだ弁当。「海鮮刺身御膳」(2300円)も山陰沖で獲れた旬の地魚を提供している。「ロースカツ御膳」(1300円)は全国で初めて黒豚と地元の赤豚をかけ合わせたブランド豚「大山ルビー」を使ったもので、このほかにも鳥取県産美味鳥を使った唐揚げ御膳、鳥取和牛カレー、日南町産そば定食など鳥取県の素材をふんだんに使用されたものばかり。

レストランはこれまでセルフサービスだったが、改めて職員が配膳し、人との関わりも重視するようになった。団体客の受入は7月以降からになり、繁忙期の土・日・祝日はバイキング形式に。バイキングも和食中心で、旬の鮮魚や地どれの野菜をふんだんに使ったメニューを用意している。料金は中学生以上1500円。

園内は、季節の花々が1キロの屋根付き展望回廊など様々な展示手法で並べられ、1年中鮮やかな花が来場者の目を楽しませている。これからはバラの季節。5月から6月にかけて190品種1千株のバラが園内を彩る。

メーンフラワーであるユリも5月から7月にかけて楽しめる。その本数は約10万本。原色から清楚な色合いのものまで花を咲かせる。「ゆりの館」では1年を通してユリを見ることができる。6月中旬から7月中旬にかけては「ゆりまつり」が行われる。

とっとり花回廊

団体用「花回廊松花堂」弁当に舌鼓

山陰 旅のおすすめサイト

山陰を遡る―リアルな神話の旅 記事一覧
山陰を遡る―リアルな神話の旅
購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ