観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

A列車・天草宝島ラインで魅力ある旅を 絶景ルート誕生

九州新幹線の全線開業に加えて、昨年10月にはJR九州があまくさみすみ線(三角線)で、観光列車の特急「A列車で行こう」の運転を開始。また三角駅から降りてすぐのところにある三角港からは松島、本渡港を結ぶ航路「天草宝島ライン」を利用すると、天草への旅が魅力的なものになる、と好評だ。

熊本―天草を1時間10分で 列車とクルーズで便利に

特急「A列車で行こう」は熊本―三角間(鹿児島本線・三角線)で運転している特急で、土日祝を中心として1日2往復。運行時間は約40分。三角では三角港―松島―本渡港を結ぶ航路「天草宝島ライン」と接続する。

A列車で行こう

A列車で行こうの外観は
黒と金色が基調の品の良さ

「A列車で行こう」は全車指定席で気動車2両の84人定員。デザインのコンセプトは「16世紀大航海時代のヨーロッパ文化」と「古きよき”あまくさ”」で、教会をイメージしたカウンターバーやステンドグラスなどが車内を彩る。

車内には客室乗務員が添乗し、観光案内や車内販売を行うほか、記念乗車券の配布やフォトサービスも実施。カウンターバーでは地元の特産品を使ったアルコール飲料やビールなどを楽しめる。車内ではジャズの名曲「A列車で行こう」がBGMとして流れている。

A列車で行こう

A列車で行こう

車内はヨーロッパ文化を感じさせ(上)、
カウンターバーではビールを

また、三角港から松島・本渡港を結ぶ「天草宝島ライン」は、「A列車で行こう」の運行にあわせて船体を「A列車」のコンセプトと同様、内外装ともA列車仕様にリニューアルした。座席シートはJR九州の特急で使われているモケット生地を使い、床はウッドデッキ仕様。外装はA列車と同じ黒と金色を基調として、ロゴもA列車と同様にした。

天草宝島ライン

天草宝島ラインの利用客

「A列車で行こう」と「天草宝島ライン」が三角で接続することで、熊本―天草間を結ぶ絶景のルートが誕生したことになり、熊本―松島間を1時間10分、熊本―本渡間を1時間50分で結ぶ。松島では松島・大矢野地区、本渡では本渡・下田地区の宿泊施設への移動手段としても便利になった。

「天草宝島ライン」はマリソル号(76人)とセレナ号(59人)の合計135人定員で、全席自由席。料金は熊本―松島が乗車券720円、指定特急券1100円、乗船券の合計2620円。熊本―本渡が乗車券720円、指定特急券1100円、乗船券2千円の合計3820円。

3つの交通機関が利用できる「A列車&SBきっぷ」(ASB48きっぷ、ASB37きっぷの2種類)は、「A列車で行こう」、シークルーズ、産交バスをセットにした往復割引切符。JRと船の往復タイプで熊本―本渡港4800円、熊本―松島3700円。どちらも「A列車で行こう」指定席とシークルーズを利用できる。

野生のイルカにも出会おう くまモンのクルーザーも

また、天草宝島ラインを運航するシークルーズでは、イルカウオッチングや天草五橋クルージングも行っており、利用客は増加傾向にある。そのなかでもイルカウオッチングは、有明海から東シナ海への出口である早崎海峡に野生のミナミバンドウイルカが約200頭生息しているといわれることから、イルカとの遭遇率は98%という確率の高さを誇る。

イルカウオッチング

イルカとの遭遇率は98%!
野生のイルカのはしゃぐ姿にこちらもはしゃぐ

所要時間は2時間で、クルーザーと並走したりジャンプしたりと元気なイルカを間近で眺められる。出航時間は10、13、15時の1日3回。発着場所は上天草市松島町4号橋際の前島。25人以上の団体は随時運航可能。

このほか、天草五橋クルージングやサンセットクルージングも運航している。

さらに、シークルーズでは1月から、熊本県の宣伝部長でくまもとサプライズキャラクター「くまモン」のラッピングを施し、内外装とも全面改装したクルーザー「ZUIHOⅡ」の運航を始めた。船体4カ所にくまモンのイラストが入り、船体の塗装やキャビン内の座席もすべてくまモンカラーの黒・赤・白でデザインされている。

イルカウオッチングや天草五橋クルージングで使用するほか、貸切での運航も可能。貸切料金はイルカウオッチングで2時間4万5千円、天草五橋クルージングで30分1万5千円。

くまモンクルーザー

人気のくまモンがここでも活躍

熊本天草 旅のおすすめサイト

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ