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隠岐の自然、文化を体感 11月までジオパークフェスティバル

隠岐の魅力に触れる 7月13日から

島根県の本州側から北、日本海上に浮かぶ隠岐諸島。大陸の一部だった約2億5千万年前の地質を有し、約1千年前の火山活動による諸島誕生から現在に至るまでの大地の移り変わり、その大地と人との関わりが見て取れる、いわば“生きる地球”を体現する地だ。今、隠岐ではこの環境を「隠岐ジオパーク」として“地質・地形の世界遺産”世界ジオパーク加盟認定を目指して取り組みが進められている。

その隠岐ジオパークの神秘と魅力を体で感じられる機会がこの夏秋にやってくる。7月13日―11月30日に開かれる「隠岐ジオパークフェスティバル」がそれだ。

古事記編さん1300年を迎えた今年、“神話のふるさと”島根県では「神話博しまね」をはじめ県内各地でキャンペーンを行うなど一大攻勢を展開。「ジオパークフェス」はその隠岐版といえるもので、ジオや隠岐固有の伝統文化にスポットを当てた催しを用意し、隠岐が持つ神秘の世界観に触れてもらう。神話の神秘とジオの神秘がリンクするこの夏秋は、島根・隠岐への興味が高まる。

赤壁

迫力ある知夫里島の
赤壁もジオサイト

乳房杉

樹齢800年と言われる乳房杉

フェスは7月14、15日のオープニングイベント「隠岐祭」で開幕。隠岐の大地が変化していく過程で、島民は隠岐の自然と共生しながら独自の文化を生み出した。島前・島後の神楽やしげさ節、島後三大祭りなど両日披露される民俗芸能は他地域にはない個性を有し、格調の高いものから伝統的な余興まで幅広く隠岐の伝統文化を伝えてくれる。

メーンイベントといえるのが、期間中に開かれる「隠岐宝島伝説2」(別掲参照)。

イベントとしてはほかにも、芸大生が作ったオブジェの展示やワークショップなど西ノ島町が現代アートに彩られる「隠岐しおさい芸術祭」(8月22日―9月17日)や「隠岐ジオパークフォトコンテスト」(フェス期間中)などを開催。世界ジオパーク加盟が認定されると記念シンポジウムが10月6日に、自然観察会が同21日に開かれる。隠岐古典相撲(7月28―29日)や、迫力満点の観光牛突き(8月1、4、11、18、25日)といった隠岐文化あふれる行事も。

牛突き

牛突きは隠岐固有の文化

もちろん隠岐ジオパークそのものを楽しむ企画も用意。「ジオバスツアー」は島後と西ノ島でジオの旅へ誘う。島後では7月7日―11月17日の土日祝日を中心に、滝を裏から見る「壇鏡の滝」や青い海が間近に迫る「福浦トンネル」などを周遊。料金は大人4500円で、沈む夕陽と奇岩のコントラストが美しい「ローソク島遊覧船」乗船のオプションも。西ノ島では11月25日までの土日祝日、国重文の焼火神社や日本一の高さを誇る大絶壁「摩天崖」などを巡る。大人4200円。

壇鏡の滝

滝の裏に回ることもできる
壇鏡の滝

ローソク島遊覧

ろうそくに火が灯ったように
見えるローソク島遊覧

そのほか、隠岐の島町西郷港周辺の自然と歴史をガイドと巡る「西郷まちあるき」も毎週土曜日に実施される。

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