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松山市"おもてなし日本一"目指す(2) 瀬戸内海国定公園指定80周年で加速

「瀬戸内海道1号線」で旅の新スタイル創造

松山市では新たな観光戦略として「瀬戸内・松山」構想を掲げ、取り組んでいる。瀬戸内海の魅力を引き出し、物語を演出しながら海を軸に山陽と松山・四国の資源を組み合わせ、西日本に新たなスタイルの旅を創出し、エリア全体への新規観光客の獲得を目指すというものだ。

具体的には松山、呉、広島、宮島を結ぶルートを「瀬戸内海道1号線」と命名し「瀬戸内はいくるーず」など、高速船やフェリーを活用した海上ルートの商品開発を行ってきた。すでに大手旅行会社やJRグループなどでは送客キャンペーンを行い、着実な実績を上げており今後も集中送客キャンペーンが継続して行われる予定になっている。

瀬戸内海

瀬戸内海を軸に商品化

「瀬戸内はいくるーず」は、宮島・広島間の航路と、広島・松山間の航路をパッケージ化し、呉に途中下船・下車できる格安商品。宮島・松山間が最速98分、広島・松山間が最速68分というもので、キャンペーン運賃として宮島・松山間は、通常8700円のところを5660円に、さらに関東・中部・関西圏発地往復JR利用の場合では4750円。

エスコート型企画としてフェリーを活用したプラン「クルーズフェリー特別バスプラン」は、バス1台に何人乗車しても搬送運賃が均一価格になっており便利だ。

例えば大型バスに40人の乗客の場合、広島・松山間が16万1800円だが、何人乗車しても一律5万円で、さらに関東・中部・関西圏発地往復JR利用の場合、4万円となる。

また呉―松山間のフェリー船上で行っているボランティアガイドによる案内は、瀬戸内海の景観だけでなく各島の特徴や瀬戸内水軍の足跡に触れることができるとあって好評。松山(愛媛)と呉(広島)の2県をまたがる観光ボランティアの広域連携は全国では初めての取り組みとして評価されている。

すでに広島地域と松山・愛媛を周遊する新しいツーリズムを創造し、それを旅行市場への定着に向けたプロモーションを行う「瀬戸内・松山ツーリズム推進会議」も設立。国の事業認定も受け、2014年の瀬戸内海国立公園指定80周年を機に、テーマクルーズ商品や島体験メニューを開発し瀬戸内海道1号線をさらにアピールしていく方針だ。

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