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神々の島・隠岐 歴史を感じる旅へ

山頂に海の神祀る 焼火神社

古事記の国生み伝説に登場する隠岐。古くから人が暮らし、島のあちらこちらに神様が祀られている。

西ノ島町の焼火(たくひ)神社は、西ノ島で最高峰の焼火山(451.7メートル)の山頂近くにある。中腹で車を停め、そこから山道を20分ほどかけて登る。途中展望が開けると、この山が中央噴丘で海を挟んだ対岸がカルデラだったという説明に合点がいく。

いわれによると、隠岐への航海中に遭難しかけた後鳥羽上皇が御神火で導かれたとされ、今なお海上守護神として信仰を集める。隠岐汽船のフェリーは毎度、この神社に向かって汽笛を鳴らす。

断崖にはりつくように建つ社殿は1732年に改築された隠岐最古のものという。こんな山の中に、よくぞ建てたなぁという立派な社で、通殿・拝殿ともに国重要文化財に指定されている。西ノ島町観光協会のふるさとガイドとともに訪れれば参道歩きも楽しい。

焼火神社

断崖に張り付くようにたつ
国重文の焼火神社

西ノ島町の海沿いに建つ由良比女(ゆらひめ)神社は、境内にイカのオブジェが並んでいる。イカが由良比女様に非礼なことをしでかして以来、イカが神様に詫びにくる。本当にイカが浜に打ちあがってくるそうだ。

後鳥羽上皇を祀る海士町の隠岐神社では夜間参拝が行われている。神主の案内で正式参拝するもので、海士町観光協会が事前予約制で実施している。

島後(隠岐の島町)の水若酢(みずわかす)神社は、隠岐造りの本殿が国指定重要文化財。隠岐古典相撲を描いた映画「渾身」の舞台にもなった。玉若酢命(たまわかすみこと)神社も本殿など3つが重要文化財で、境内には天然記念物の八百杉がたつ。

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