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由志園、「人参方役所」を復元 10月に新施設開業/松江

「雲州人参の里」がオープン

松江市・大根島の由志園は10月25日、島特産の高麗人参の歴史を顕彰する施設「雲州人参の里」をオープンする。松江藩が集荷から製造、出荷まで一貫した作業工程の確立を目的として、ちょうど200年前につくった人参方役所を復元する。

今秋オープンするのは、松江藩の歴史的建物を再現し、雲州人参の加工場や資料展示ゾーンなどを設ける。建物を背景にした記念撮影コーナーも設ける予定で、バスツアー客の利用を見込む。

すでに昨年12月には、本館を増築した一期工事が完成している。画家の木村英輝さんの描いた牡丹の壁画が目に飛び込んでくる入口部には日本で初めてという1年を通じて満開の牡丹が購入できる売店を設けたほか、土産物コーナー、前面がガラス張りで池泉回遊式の庭園を眺められる喫茶ラウンジなども新設した。

10月のグランドオープン時には本館部に、大根島のジオラマをメーンにした島の歴史や文化を紹介するコーナー、自家栽培のそば処も整備する予定だ。これらのスペースは無料で利用できる「里の駅」とし、有料の庭園だけでなくツアーなどで立ち寄りやすいようにする。

由志園

「雲州人参の里」
のイメージ図

由志園では昨年11月から、安来市の足立美術館へ無料シャトルバスを運行している。土日祝日に2往復し35分間で結ぶ。昨年4月からは松江―境港間を毎日7便が走る路線バスの停留所も由志園に設けられている。

由志園の遠藤誠さんは「今回の整備でフリースペースを拡充することにより、バスツアーでは庭園入場をオプション設定にすることができます。山陰の主要観光地へ公共交通で移動する選択肢も増えました。山陰観光のハブ施設としてアピールしていきたい」と話している。

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