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"世界の松山"へ飛躍(1) ミシュラン四国ウェブ版公開でラッピングバス

愛媛県松山市は近年、「瀬戸内・松山構想」や「おもてなし日本一のまち宣言」、数々の地域資源の商品化など積極的な観光施策を戦略的に展開してきた。その果敢な姿勢は国の「新ゴールデンルート」の提案へ繋がり、10月には「ミシュラン・グリーンガイド四国WEB版」が登場するなど訪日客誘致の面でも注目が集まる。「日本の松山」を飛び越えて「世界の松山」へ飛躍が期待される。

松山市のスポットを世界に紹介 バスは松山空港と道後結ぶ

フランス・ミシュラン社が発行する世界的旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド」の四国版ウェブサイトが10月15日に公開された。

松山市はこれを記念し、サイト公開に先駆けて8月19日から、松山空港と道後温泉を結ぶ松山空港リムジンバスに「ミシュラン・グリーンライナー号」を登場させ、国内外の観光客に松山・四国の魅力をアピールしている。

「ミシュラン・グリーンガイド四国WEB版」は四国運輸局と四国ツーリズム創造機構の呼びかけに、同社が呼応して実現。グリーンガイド地域版サイトの公開は日本で初めてとなる。

ミシュラングリーンライナー

ミシュラン・グリーンガイド四国版
ウェブサイト公開発表に出席した
日本ミシュランタイヤのベルナール・デルマス社長(左から3人目)
右から2人目は松山市の野志克仁市長

これまで書籍版に掲載された内容に、新たに今回取材した観光地・施設を加え、拡充を図った。新しく掲載されたのは愛媛県6カ所、高知県3カ所、徳島県5カ所、香川県から3カ所で四国全体では17カ所。サイトは英語版と仏語版を用意した。

星を獲得している松山市のスポットは、道後温泉本館が3つ星、松山城と松山地域、道後温泉地域が2つ星、石手寺が1つ星。松山城二之丸史跡庭園、国重文・萬翠荘、坂の上の雲ミュージアムも掲載されており、それぞれの概要を紹介している。訪日客宿泊者数の全国に占める割合が低い四国としては、今回のサイト公開で訪日客からの注目度アップが期待される。

「ミシュラン・グリーンライナー号」は日本ミシュランタイヤと協力して企画。伊予鉄道が運行する松山空港リムジンバスの1台に、同社のキャラクター「ミシュランマン」が3つ星の道後温泉本館、2つ星の松山城、1つ星のしまなみ海道を紹介するデザインのラッピングを施している。

ミシュラングリーンライナー

ミシュラン・グリーンライナー号の出発式

現在、松山空港―松山市駅・道後温泉駅前間を1日最大で片道13便が走っている。

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