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長野・木曽 義仲ゆかりの桜めぐり

地元の英雄の足跡追う 南信桜紀行の拠点にも

長野県木曽町は木曽山脈と御嶽山系の山間、木曽谷地方にある。その環境から春は遅く、4月中旬、桜が旬を迎えることで春を告げる。「日本で最も美しい村」連合に加盟認定された同町ならではの自然、空気、山里の風景と満開の桜。古き良き日本らしい桜紀行が旅人を待っている。

木曽の桜めぐりは地元の歴史探訪を組み合わせて濃厚なものにしたい。テーマは平安―鎌倉の動乱期に活躍した武士、木曽義仲。地元出身の英雄ゆかりの地は桜の名所として名を馳せる。

中山道・宮ノ越宿周辺も義仲と縁が深い地が点在。徳音寺は義仲と巴御前ら一族の菩提寺で、4月下旬―5月上旬には境内の桜が咲き誇り、4月26日には桜まつりも。周辺の木曽川沿いでも桜並木が満開となり、夜にはライトアップされる。

徳音寺

義仲の菩提寺・徳音寺も
4月下旬から桜が旬を迎える

周辺には義仲の生涯を伝える義仲館や、平家追討の戦勝祈願をした旗挙八幡宮、巴御前の伝説が残る巴ヶ淵もあり、じっくりとめぐろう。

義仲館

義仲館の義仲・巴御前像

木曽町の中心地・木曽福島も中山道・福島宿として栄えた宿場町。興禅寺には義仲お手植えのシダレザクラ「時雨桜」があり、4月中旬―下旬が見ごろ。現在の桜は2代目と伝えられ、満開時に下から見る人を包み込むよう。夜にはライトアップされ、幽玄の美を醸し出す。

木曽福島では古い町並みに往時の面影が色濃く残る。福島関所や山村代官屋敷も訪れたい。

また、木曽町を起点に近隣の桜の名所へ繰り出すのもいいだろう。桜の日本三大名所の1つ、伊那市の高遠城址公園は約1500本ものタカトオコヒガンザクラが公園一面をピンクに染める光景が圧巻。長野県屈指の大寺である駒ヶ根市の光前寺は境内の約70本のシダレザクラが4月中旬―下旬に旬となり、夜はライトアップも。

高遠城址公園

高遠城址公園も近い
(提供:伊那市観光協会)

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