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新温泉・湯村―湯けむりと浜坂探訪 但馬まち歩き(3)

夢千代の里とのどかな港町

新温泉町は海と山、2つの顔を持つ。「山のまち」は湯村温泉。吉永小百合さん主演「夢千代日記」の舞台となった湯の郷は静寂に満ちた大人の雰囲気が漂う。

温泉街の中心にはシンボル「荒湯」。立ち上る湯けむりと温泉玉子づくりを楽しむ人々が温泉情緒を感じさせる。眼下には春来川に沿うように足湯が整備され、温泉街散策の疲れを癒したい。

温泉は美肌の湯として知られ、女性にはうれしい限り。ほかにも夢千代像や夢千代館など夢千代の里ならではの女子旅素材が湯村にはある。

湯村温泉

湯村温泉は湯けむりと夢千代の里の
情緒が充満

北へ向かえば「海のまち」浜坂。日本海側屈指の漁港として名を馳せるが、実は歴史にこそまち歩きの醍醐味がある。

JR浜坂駅前のまち歩き案内所「松籟庵」からスタート。築100年超の古民家を改修しまちの魅力を紹介している。かつてまちの主要産業だった縫い針の歴史資料の展示や、囲炉裏と和室の休憩スペースも備える。

少し歩いて味原川沿いへ。一帯は石垣と白壁の塀を残す家屋、浜坂先人記念館「以命亭」などが並び、歴史的景観形成地区としてかつて廻船業で栄えた歴史を伝えている。

川沿いの遊歩道「あじはら小径」を歩けば旧家と生活水路の名残に海のまちの風情を体感。自然とのんびりした気持ちになるだろう。

味原川沿い

旧家の間を縫うように流れる
水路に風情

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