観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

"海の京都"に親しむ(2) 京丹後・伊根・与謝野

ジオの絶景 京丹後市

日本海に突き出した丹後半島では、地質の世界遺産山陰海岸ジオパークの景観が圧巻。

海抜140メートルの断崖に白の灯台がそびえる経ヶ岬から西へ向かうと、高さ13メートルの奇岩・屏風岩、安山岩の柱状節理からなる高さ約20メートルの岩島・立岩といった迫力あるスポットから、鳴き砂で知られる琴引浜など美しい景観の連続に息をのむ。

半島の西端まで近づくと、夕日ヶ浦の美しさに目を奪われる。夕暮れ時、茜色に染まった海に夕陽が落ちていく光景は心を洗ってくれるはず。さらに久美浜まで足を伸ばし、「小天橋」と呼ばれる砂州が日本海と久美浜湾を隔てる美しい光景がある。絶景ポイントは湾の東に位置するかぶと山からの眺め。気軽なハイキングにも最適だ。

夕日ヶ浦

その名のごとく夕陽が美しい夕日ヶ浦

舟屋の町並み 伊根町

伊根湾に沿って船のガレージと居住空間を兼ねた家屋が200軒以上も建ち並ぶ「舟屋の町並み」。懐かしさと漁業を営む地域の暮らしを伝える風景は全国的にファンが多い。

山が迫る海岸線に並ぶ舟屋の風景を楽しむには、地元ガイド「伊根浦散策案内人」の案内による散策がおすすめ。舟屋や地元の暮らしぶりに触れられる。

また、「伊根湾めぐり遊覧船」で海上から町並みを眺めるのも旅情たっぷり。近年増えてきた舟屋を活用した宿に泊まって伊根の暮らしを体感するのも貴重な体験だ。

舟屋

舟屋の光景は伊根ならでは

丹後ちりめんの郷 与謝野町

与謝野は、高級織物として名を馳せる丹後ちりめんの一大産地として栄えたまち。今もその面影が残る古い町並みを歩いて伝統への地域の矜持を感じたい。

丹後ちりめん生産の中心地だった加悦地区の旧街道「ちりめん街道」に並ぶ昔ながらの家屋の玄関先には揃いのちりめん製の暖簾がかかり、歴史風情が漂う。洋館を有する江戸期建造の旧尾藤家住宅、洋風の近代建築である旧加悦町役場庁舎などを訪ねれば、華やぎに満ちた大正から昭和初期の世界へいざなわれるだろう。

旧尾藤家住宅

旧尾藤家住宅は江戸時代建造

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