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文化観光立市・堺の可能性-竹山市長と久保田JTB常務が対談(4)

堺ブランド構築図る―竹山市長 住んでよし訪れてよし-久保田常務

―宿泊を増やすためにも百舌鳥古墳群の世界遺産登録は欠かせません。

竹山 平成29年の登録を目指しており、その時までに宿泊いただくホテルを造っていかなければいけませんし、古墳群を楽しんでもらえることも充実しなければなりません。実は、気球をあげて古墳群全体を俯瞰してもらおうと考えています。そうすると人類共通の資産であることの認識を深めてもらえるのではないでしょうか。

久保田 実際に見てその大きさに驚き、たくさんの古墳があることにも驚かれるでしょうね。

―今後の堺観光についてお聞かせください。

竹山 2021年にワールドマスターズゲームズが関西であります。市内にJグリーン堺があり、サッカー場が14面もあります。東京五輪時でも合宿の基地としてアピールしていきます。

また、和田竜さんのベストセラー小説「村上海賊の娘」でヒロインは堺に憧れていました。堺は港があって特異な発展をしたのです。遣唐使や遣隋使も堺の港から竹内街道を通って飛鳥まで行きました。そういう歴史的に開けてきた堺が新しい時代の中で甦っていくことに取り組みます。

久保田 その観点は、修学旅行や教育旅行にマッチします。ボランティアガイドが歴史を教えてくれて、刃物などで日本のものづくりの心が感じられる。ぜひ日本の歴史、ものづくりが分かるプログラムを教育旅行の営業マン、先生方に提案すべきです。

竹山 利休、晶子、古墳群、食、伝統工芸品など、これらが堺ブランドになるようにしていきたいですね。それには市民が誇りを感じ、行政と一体になったまちづくりをやっていかないといけません。

久保田 まさに「住んでよし訪れてよし」のまちづくりですね。地元の方が誇りを持って取り組めば、まちの魅力は間違いなく高まります。そうでなければ外の人は来ないし、長続きしませんから。

竹山市長と久保田常務

握手を交わす
竹山市長(右)と久保田常務

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