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日本遺産めぐる「三朝旅」(1) 六根清浄の地・三徳山

信仰の中心で感覚研ぎ澄ます 国宝投入堂は必見

文化庁の日本遺産は、地域の文化財をつなぎ、その価値や魅力を伝える「ストーリー」を観光振興や地域活性化につなげようというものだ。鳥取県三朝町が認定されたストーリーは「六根清浄と六感治癒の地―日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉」。同町が誇る二大資源の歴史と魅力が織りなす物語は、旅人を癒すパワーに溢れる。認定を機に、三朝温泉観光協会では日本遺産の地をめぐる「三朝旅」をアピールしている。

ストーリーを構成する要素は大きく分けて2つ。「六根清浄」の三徳山(みとくさん)と「六感治癒」の三朝温泉だ。

三徳山は、古くから山岳修験道の霊場として、地域の信仰の対象とされてきた地。2014年には「大山隠岐国立公園」にも編入された。豊かで厳しい自然環境と特異な建築による特殊な空間は1千年にもわたり、信仰と畏怖の念を持って守られている。

行者が目指すは、奥の院投入堂。断崖絶壁の地にあり、どうやってこの場所に堂を建てたのか不思議に感じるが、法力で建てたと伝わっている。現在は国宝に指定されており、目・耳・鼻・舌・身・意の「六根」の感覚を研ぎ澄ましながら急峻な行者道を歩んだ先にある最終地としての厳かさに満ちている。

奥の院投入堂

国宝・奥の院投入堂は断崖絶壁の地にたつ。
六根清浄の最終地点だ

構成文化財は投入堂、行者道にある三仏寺本堂や文殊堂、鐘楼堂のほか、三仏寺の秋季法要「火渡り神事」や「精進料理と三徳豆腐」も含めた三徳山全体で「六根清浄」を表している。

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