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「いよいよ田舎の出番」 森林セラピーで企業団体誘致/智頭

森と田舎暮らし体験をプログラム化

鳥取県智頭町の森林セラピーが一般客以外にも企業団体の誘致に成果を挙げ注目されている。労働安全衛生法改正で従業員50人以上の企業に従業員の精神的なケアが義務付けられたことなどを背景に、豊かな智頭の森と町内の田舎暮らし体験をメンタルヘルスケアとしてプログラム化。県内外の企業と連携協定を結んでいる。

智頭町は面積の9割以上を森林が占め、2011年に鳥取県内で初となる森林セラピー基地をオープンさせた。下流域で鳥取砂丘を形成する千代川の上流部にセラピーロードを整備し、ガイドを育成したりヨガなど森で楽しむプログラムを充実させてきた。

森林セラピー

森林セラピー基地の中をガイドと散策。
メンタルヘルスにも効果があるという

企業向けの研修事業は、現在40軒ほどが行っている民泊、チームで取り組む森の作業をパッケージにした。東京や大阪の食品メーカー、通信機器の大手などを受け入れている。

また、同じく森林セラピーに取り組む島根県飯南町や奈良県吉野町、さらには兵庫県の有馬温泉や大阪府の万博記念公園などと共同でプログラムを開発、誘客に関しても連携している。

うつ病患者に対する治癒効果など森林セラピーの効果は学術的にも評価されるようになり、町では「いよいよ田舎の出番です」と意気込む。町観光協会も旅行業登録を取得し、森や田舎を生かした着地型の商品開発に意欲をみせている。

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