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3地域の3つの春(2) 湖北五山に漂う風情/静岡県奥浜名湖

11/03/18

静岡県・浜名湖から浜松市を北に見渡す奥浜名湖エリア。古刹や自然の神秘といった湖のイメージと異なる魅力を備えている。湖畔リゾートの旅にひと工夫してみよう。

奥浜名湖エリアには、奈良時代から江戸時代に開創・建立された5つの寺院がある。この「湖北五山」では建造物や庭園が大切に守り継がれ、悠久の歴史を今に伝えている。

龍潭寺は奈良・天平年間に行基が開山した古刹で、井伊家の菩提寺。小堀遠州が作った国指定名勝の池泉鑑賞式庭園や、左甚五郎による本堂のうぐいす張りの廊下と龍の彫刻など江戸時代の貴重な文化財を有している。春は桜の山門、夏は緑鮮やかな庭園に季節の風情が漂う。

大本山方広寺・奥山半僧坊は室町時代の開創。老杉に囲まれた境内は荘厳で、山門脇には五百羅漢が。東海屈指の大きさを誇る本堂や、国の重要文化財・七尊菩薩堂、火防の神・半僧坊大権現など見どころ十分だ。

そのほか初山宝林寺は中国明朝風建築様式の仏殿と方丈、大福寺は金銅装笈、摩訶耶寺は木造千手観音像など国の重要文化財を所有。これらをめぐり、奥浜名湖の歴史の風を感じたい。

龍潭寺まできたら竜ヶ岩洞にも足を運ぼう。2億5千万年前の地層からなる鍾乳洞で、一般公開の400メートルを歩けば、鍾乳石の造形美や落差30メートルの地底の滝など自然の神秘に圧倒される。

浜名湖の景観も欠かせない。四季折々、風光明媚な景観は涼やかで、湖畔に立地する浜名湖レークサイドプラザでは客室からその眺めが楽しめ、湖畔の風を体感できる。

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