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安曇野で「おひさま」浴びる(2) 安曇野アートライン

11/04/06

全国でも珍しい美術館集積地「安曇野アートライン」。安曇野市から白馬村までの約50キロ、このエリアには約20館もの美術館が点在する。北アルプスの眺望を眼前に、のどかで優しい風土はそれこそアート。知的で芸術的な香り漂う風を感じて、安曇野をめぐる。

北アルプス山麓に美術館集積

安曇野市を代表する美術館が「碌山美術館」。明治期、日本近代彫刻の礎を築いた荻原守衛の作品・資料を保存しようと建てられたもので、重要文化財「女」など彼の彫刻作品のほか、彼の親友だった高村光太郎の作品などを展示している。レンガ造りの教会風建物も安曇野の風景と調和しており、見どころの1つ。

「安曇野ちひろ美術館」は、絵本画家・いわさきちひろをはじめ世界中の作品などを展示する絵本ミュージアム。周囲には3万5千平方メートルもの広大な公園が広がり、絵本が持つ優しさとのどかな自然による安らぎの世界観を演出している。

「安曇野髙橋節郎記念美術館」は、漆芸の第一人者、髙橋節郎の作品を一堂に展示。再生した茅葺の生家も古き良き日本を伝える。

今年で開館20周年を迎える「安曇野アートヒルズミュージアム」のテーマはガラス。美術館はもちろん、ミュージアムショップを備えているほか、ガラス工芸体験もできる。

そのほか、ロマネスク様式の建物が美しい「安曇野市豊科近代美術館」や、フランスの画家、ジャン・ジャンセンの作品を多数所蔵する「安曇野ジャンセン美術館」など多彩な美術館に目移りするばかり。ギャラリー、アートカフェなども点在しており、地域全体でアート空間を創り出している。

美術館めぐりの後は、芸術家の気分に浸るのもいい。路傍にたたずむ道祖神や安曇野大橋から眺める水田の風景、豊科のアルプス花街道など、安曇野の風景は旅人の芸術心をくすぐる。旅の記念にスケッチしてみるのも楽しいだろう。

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