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中部三湯で癒す(1) 富山・宇奈月温泉-今春総湯が誕生

16/03/23

昨年の国内旅行市場をけん引した北陸新幹線。開業効果は北陸はもちろん、周遊が便利になった中部エリアへも波及した。それは地元だけでなく観光客にとってもうれしい話。雄大な山々に抱かれた温泉地へ気軽に出かけられるようになったからだ。今回紹介する富山・宇奈月温泉、石川・一里野温泉、岐阜・平湯温泉は自然豊かな温泉地。春の新緑に包まれた温泉へ癒しを求めて出かけたい。

北陸新幹線開業効果を加速

富山県・宇奈月温泉は黒部峡谷沿いにたたずむ自然の風情豊かな山間の温泉地。黒部峡谷鉄道の拠点でもあり、トロッコ列車の旅とは切っても切り離せない。昨年春の北陸新幹線開業で「黒部宇奈月温泉駅」が誕生。首都圏・金沢方面からのアクセスが格段に向上し、独特の静かな風情を求めてやってくる観光客で賑わいが増している。

そんな宇奈月温泉には今春も大きなトピックが続く。温泉街の新しいシンボル「黒部市宇奈月温泉総湯」が誕生する。美肌の湯として名高い泉質を楽しめる共同浴場で、温泉街の観光拠点として期待されている。

総湯は地上4階、地下1階建て。2階風呂はかつて宇奈月温泉は桃の郷と呼ばれていたことから「桃の湯」、3階風呂は美肌の湯の泉質から「月美の湯」とそれぞれ名づけられた。館内には観光案内所も設けられ、温泉街のおもてなし拠点の機能も担う。愛称は「湯めどころ宇奈月」に県内外から集まった公募作から決定。「湯」と「夢」をかけ、湯のまち・宇奈月を強調することから選ばれたという。

宇奈月温泉

新しい観光拠点として
期待がかかる総湯(イメージ)

総湯も含め温泉街には見どころが豊富。黒部峡谷とトロッコ電車を見渡せる「やまびこ展望台」、温泉街と峡谷美を楽しめる「おもかげ展望台」など自然景観に触れるスポットをはじめ、黒部峡谷、温泉街を散策するコースを歩けば、まちの魅力を体感できる。

延対寺荘は温泉開湯直後、大正14年に開業した宇奈月随一の老舗旅館。多くの文人に愛された伝統の風情、眼下を流れる黒部川の景色、純度100%の天然温泉が和みをもたらす。料理旅館としての誇りも持ち、富山湾の幸をはじめ旬の食材をふんだんに使った食事も旅を充実させてくれる。

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