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JATAが2月に韓国訪問 菊間会長「流れ変えたい」

14/01/09

日本旅行業協会(JATA)の菊間潤吾会長が、2月初旬に20人規模のJATA代表団を率いて韓国を訪問する。1月8日に開いた新年恒例の記者会見で明らかにした。

領土問題、政治問題で日本と韓国、中国の関係改善が進まないなか、観光交流も足踏みが続く。

菊間会長は、「継続的な民間交流の動きを始めたい。日本からの観光客をウエルカムする姿勢を韓国側に発信してもらいたい。状況が変わるのを待つだけではなく、流れを変えていきたい」と2014年の抱負を述べた。韓国訪問は2月4日を予定、韓国文化体育観光部や韓国観光公社を訪ねるほか、ソウル市長との会談などを予定している。

JATAでは同様の趣旨で、1月に中国を訪問する準備も進めていた。しかし、こちらは安倍晋三首相の靖国神社参拝で延期になった。

菊間会長は、「中韓は日本にとって最大の渡航先。元の成長路線に戻すことが大事。3月か4月にはJATA代表団として中国にも行きたい」と意欲を見せた。

菊間会長

今年への意欲を語る
菊間会長

このほか菊間会長は訪日旅行、海外旅行、国内旅行に分け、14年の取り組みについて説明した。

13年に年間1000万人を達成した訪日旅行では、「これまでは官主導で来た感を持っています。2000万人に向けては旅行会社の出番」とし、訪日旅行のクオリティ向上への取り組みや、セミナーの開催で訪日旅行を取り扱う会員会社を増やしたいとする意向を示した。

今年、海外渡航自由化50周年を迎えた海外旅行については、「外国との相互理解や平和への貢献など、海外旅行の意義に理解を深める活動をしたい」と話した。

14年の海外旅行者数については、「1800万人台の回復は間違いありません。1850万人に届けばいい」と述べた。日本からの海外旅行者数は12年に1849万人と過去最高を記録したが、13年は1750万人前後にとどまる見通し。

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