紀州熊野は元気 田辺市が冬の復興観光キャンペーン/和歌山
11/12/14
和歌山県田辺市は11月30日、大阪市内のホテルで「台風12号被災復興観光キャンペーン」発表会を開いた。真砂充敏市長がキャンペーンの概要を発表し「本来は閑散期の冬に観光客を回復させたい」と意気込みを示した。
世界遺産・熊野古道の中心部にあたる田辺市内には熊野本宮大社をはじめ、本宮温泉郷や龍神温泉などを抱える。主要アクセス道など観光インフラはほぼ復旧しているものの、例年では観光客数のピークを迎える11月に入っても客足は鈍い。
そのため、田辺観光の主要マーケットである京阪神をターゲットにした復興観光キャンペーンを企画。「紀州熊野は元気です。こんなにあったか田辺」と題し、市内で使える旅行クーポン3万円分などをプレゼントする。
また、12月1日―2012年3月31日に市内宿泊施設に泊まると抽選で、地元お勧めの田辺・熊野の豪華旅行や梅、ミカンなど特産品をプレゼントする。田辺市熊野ツーリズムビューローでは、大阪市と和歌山市発のバスツアーを2月に実施する。熊野古道ウオーク、田辺梅林の見学やミカン狩りなど市内の見どころを体験する2種類のコースで、料金は1人8500円からと割安に設定した。同ビューローではほかにも着地型旅行プランを設けており、旅行会社の手配も受け付ける。
発表会には旅行会社やマスコミ関係者ら約100人が出席し、シラス丼や南高梅、梅酒などが振る舞われた。真砂市長は「紀伊半島南部は昔から"よみがえりの地"と言われてきました。今、私たち地元が蘇るために、ぜひ協力してください」と呼びかけていた。