直行格安バスで南紀勝浦温泉へ 試乗体験レポート
11/12/19
南紀勝浦温泉旅館組合(井戸秀雄組合長=ホテル浦島)が11月1日から運行を始めた「勝浦温泉号」。JR新大阪駅と勝浦温泉を1日1往復し、組合加盟の旅館ホテル宿泊客に限り往復3500円で利用できるという格安バスだ。
今年9月の豪雨で紀伊半島は多大な被害を受けたが、南紀勝浦温泉にはほとんど被害はなかった。ただ風評被害は続いている。JRも一部特急を運休していたことから、直行バスの運行で大票田の京阪神客を誘致しようという目論見だ。
組合の招きで11月18―19日、勝浦温泉号に乗って南紀勝浦温泉を訪ねた。
18日8時30分、JR新大阪駅を出発し一路、南紀勝浦温泉を目指す。途中に休憩を挟みながら約5時間をかけて到着した。そのまま、世界遺産・熊野古道の代表的なスポット大門坂を視察。南方熊楠が滞在した大阪屋旅館跡、青岸渡寺、熊野那智大社、那智の滝など代表的なスポットを見学した。
ホテル浦島に宿泊し翌日は、補陀洛山寺、世界遺産情報センターなども組合の方に案内されて見て回ったが、いずれも散策、見学にはまったく問題はなかった。
同組合でも「熊野那智大社、那智の滝など一般拝観には一切支障ありません。旅館ホテルも被害はありません。勝浦温泉号でお越しいただければ」と話していた。