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熊本・上天草「A列車で行こう」 列車&クルーズの旅

11/12/20

熊本県上天草市(川端祐樹市長)は10月8日から熊本―三角間(鹿児島本線・三角線)で運転を始めた特急「A列車で行こう」に合わせ、2日間の観光モニターツアーを実施。旅行会社や報道関係者ら50人が参加した。一行は列車、クルージング、上天草の歴史文化、グルメを満喫した。

関西からの参加者は九州新幹線「みずほ」で、昼前に熊本駅に到着。熊本城、熊本の歴史文化を紹介している飲食物販施設「桜の馬場・城彩苑」を見学し、熊本駅へ戻った。

ここから「A列車」へ。2両編成で1両目の後方部分にショットバーならぬカウンターがあり、スタンダードナンバー「A列車で行こう」が流れる中、ビールやカクテル・Aハイボールを味わうことができる。A列車は来年2月26日までの土日、祝日と冬休み期間の毎日、1日2往復する。所要時間は約40分。全席指定で定員は84人。

A列車で行こう

A列車の車内で
カクテルを味わう

三角駅に到着後、三角港から天草宝島ラインで松島港へ。ギターを弾く和尚がいる寺で知られる向陽寺でギター説法を聞き、宿泊先のホテル竜宮に向かった。

同ホテルで開かれた懇親会で川端市長は「九州新幹線開通の追い風のなか、A列車の運行は地域の目玉になる。天草宝島ラインのクルーズ船の外観がA列車に合わせたカラーリングになり、地域おこし、地域発展の大きなきっかけにしたい」。「上天草市には風光明媚な景観と、豊富な海の幸、山の幸があり、地中海を思わせるところがある」と述べ、地元の食材もアピールした。

これまでSL人吉号や指宿のたまて箱といった数多くの観光列車を走らせてきたJR九州の福島和彦熊本支社長は「今回のA列車はその総仕上げの列車。息の長い観光ルートをつくっていきたい」と話した。

翌日は1年を通して野生のバンドウイルカに出会う確率98%以上というイルカウオッチングを楽しみ、天草四郎メモリアルホール、藍のあまくさ村に立ち寄り、帰路についた。

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