東京でカニ試食会 京都府・丹後広域観光CP協、「食の王国」アピール
12/01/12
京都府北部の3市2町でつくる丹後広域観光キャンペーン協議会はこのほど、東京・早稲田のリーガロイヤルホテル東京で冬の食の魅力などを紹介する「京都・丹後PRフェアin東京」を開いた。メディア関係者らを対象にズワイガニや寒ブリ、クロアワビなどの試食会を開き、「食の王国・丹後」をアピールした。
同協議会のメンバーは赤レンガ倉庫群で知られる舞鶴市や日本三景天橋立の宮津市、それに京丹後市、舟屋群で知られる伊根町と与謝野町の3市2町。丹後半島沖はズワイガニの漁場であり、伊根町は日本三大ブリ漁場に数えられる。
試食会を前にズワイガニのブランド化への取り組みが紹介された。
府では1970年代からズワイガニの漁獲量が激減したのを受け、乱獲防止のための保護区の設置や、改良網の開発などでカレイ漁などによるズワイガニ混獲の防止に取り組んできた。これまでに東京ディズニーリゾート133個分の広さの保護区を設定。ズワイガニの漁獲量は、90年代初頭を底に徐々に回復傾向にある。
こうした取り組みが評価され2008年、京都府のズワイガニ漁は資源と環境に配慮した漁業を認証する海のエコラベルとして世界で最も権威のある「MSC認証」をアジアで初めて取得。認証漁業で水揚げされたズワイガニはエコラベルを添付して販売されている。
実際の漁で、ズワイガニは生きたまま水揚げし、厳しく選別した上で、5匹1単位でセリにかけられる。京都府産を証明する緑のタグをつけたズワイガニは高値で取り引きされ、今シーズンは舞鶴港で19万円の最高値を付けた。