故・河越名誉会長の社葬 鳥取・寿スピリッツ
12/10/02
鳥取県米子市で「お菓子の壽城」を営業し、全国で菓子の製造販売から観光地向けの土産菓子の新製品開発・販売を手がける寿スピリッツの名誉会長・河越庄市さんが9月3日に亡くなった。享年91歳。9月18日、米子市の米子コンベンションセンターで社葬が執り行われ、1500人が参列した。喪主は長男で同社社長の河越誠剛さん。
河越社長は参列者を前に「父は『他幸生自幸』が信条だった。人の幸せを願い行動することが自身の幸せであるという意味だが、我われ社員もその理念を実践し、会社を発展させたい」とあいさつ。同社が昨年参画した映画「山本五十六」の一部が上映され、故人の平和への思いやこれまでの歩みが紹介された。
河越名誉会長は1922年生まれ。52年に米子市で寿製菓を創立後、飴菓子の製造販売から観光地向けの土産菓子に進出。新製品開発や新技術を導入し、現在の地域発信型の菓子ブランド創造企業へと発展させた。また、協同組合米子食品工業団地の設立に携わり初代理事長に就任したほか、商工会議所や食品工業協会の全国団体の要職を歴任した。93年に勲五等瑞宝章を受章。