来年の広島はビッグイベント続々 県が大阪で観光説明会
広島県と広島県観光連盟はこのほど、大阪市北区の大阪第一ホテルで観光情報説明会を開いた。デスティネーションキャンペーン(DC)、全国菓子大博覧会といったビッグイベントを来年に控え、出席した旅行会社ら約60人に商品造成を呼びかけた。
広島県デスティネーションキャンペーンは来年7―9月に展開。「瀬戸内ひろしま、宝しま」をテーマに、瀬戸内海のクルーズや世界遺産・厳島神社、伝統芸能や食など県全域の観光素材=宝を周遊する滞在型の旅を提案していく。
全国菓子大博覧会「ひろしま菓子博2013」は来年4月19日―5月12日に旧広島市民球場跡などで開催。多彩なスイーツが揃う菓子の祭典で、今大会は来場者80万人を目標に、再入場可能や土日祝の夜間開催、食事場所の確保など満足度の向上を図る。現在前売り券を発売中。
県が現在推進しているのが、瀬戸内での「女子旅・島旅」。全国アンケートで20代女性の7割強が来訪希望を持つことから美しい風景が魅力の瀬戸内海とその島々にスポットを当てて、新しい観光スタイルを確立させようと取り組んでいる。
人気女性ブロガーや、首都圏や関西の女性を招いてモニターツアーを実施したほか、モデルコースも設定。商品造成を促すため、女子旅・島旅商品の広報費を補助する制度も設ける予定だ。
また、県が展開するキャンペーン「おしい!広島県」をツアー名に使った旅行商品の広告費の助成事業も10月からスタート。「既存ツアーとコラボする意図で『おしい!広島県』を周知したい」(県担当者)と始めた。申請期間は12月10日まで。詳しくは県「平清盛」誘致推進G 電話082―513―3392へ。
続いて開いた商談会には現地11市町と県などから約50人が参加。旅行会社に地域の魅力や体験プログラムを紹介した。
広島県では今年の「平清盛」から来年にかけて観光の大きな話題が続くなか、「おしい―」など注目を集める観光施策を次々と展開している。
県観光課の長谷川信男課長はあいさつで、新施策として県職員が観光客をもてなすプロジェクト「全力歓迎課!」を9月に発足させたことに触れながら「大イベントを前に注目を集めようと頑張っています。菓子博、DC、女子旅・島旅で多くの観光客に訪れてもらいたい」と熱く話した。