中央道・笹子トンネルが全面復旧 観光復活に期待/山梨
13/02/25
昨年12月に天井板崩落事故が起きた中央自動車道・笹子トンネルが2月8日に全面復旧した。事故の影響で減少傾向にあった観光客の入り込み数に歯止めがかかるものと地元では期待する。
その一つが、山梨県笛吹市に2月中旬から出現する桃源郷。2月14日には、暖かい温室でひと足早く桃の花のお花見ができる「ハウス桃園」がオープンした。開花状況により3月中旬まで営業する。
市の中心を流れる笛吹川に向かって広がる扇状地は、生産量日本一を誇る桃の栽培エリア。市内には、みさか桃源郷公園をはじめ、桃源郷を冠した桃の花の見どころがひしめく。
ハウス桃園の開設は今年で24回目。笛吹農業協同組合富士見直売所周辺の9つの協力園が花の見ごろを調節しながら、来場者を受け入れ、例年5千人以上が訪れる。
2月14日はまずハウス1カ所がオープンし、花の最盛期となる2月下旬から3月中旬にかけては3―4棟のハウスで花見ができる。各ハウスには20―30本の桃の木が栽培され、シートや椅子、テーブル席が100席―150席分用意される。
入園料はジュース付きで大人500円(10人以上の団体は300円)、小学生以下は無料。
ハウスへの飲み物や食事の持ち込みは自由で、滞在時間の制限はない。事前の申し込みで弁当、オードブル、飲物の出前も可能。
例年、東京方面や長野方面から日帰りバスの利用があるが、笹子トンネル事故の影響で、今年は予約の出足が鈍い。笛吹農業協同組合富士見直売所では「心配していましたが、2月8日に笹子トンネルが全面復旧し、ハウス桃園初日に間に合いました。今年も多くのお客様に、笛吹市の日本一の桃の花見を楽しんでいただきたいですね」と話している。